熊谷の夏の風物詩「大温度計」が5月14日、八木橋百貨店(熊谷市仲町、TEL 048-523-1111)の東側入り口にお目見えした。
2007(平成19)年7月に熊谷市の「あついぞ!熊谷」キャンペーンの協賛がきっかけで直実商店街と共同で店頭に設置した大温度計。初設置の8月に当時の国内最高気温40.9度を熊谷市と多治見市で観測。その後四万十市に抜かれ、2018(平成30)年にキャッチフレーズ「熊谷夏の陣」と共にモデルチェンジした7月に再び国内最高気温41.1度を観測した。今年で14年目。
熊谷地方気象台発表のタイミングに合わせて11時と14時にスタッフが反映する手動の温度計。毎年5月中旬から設置していたが、昨年は緊急事態宣言下だったため6月にずらして設置。イラストとメッセージで新型コロナウイルス感染症拡大防止を促すとともに、マスクによる熱中症への注意喚起を掲げるデザインを発表した。
この日の最高気温は30度予想。10時30分に高さ4メートルの大温度計を設置業者2人がかりで取り付けると報道陣が大温度計を取り囲み、来店客が足を止めて見上げる姿もあった。今年も新型コロナウイルス感染症対策による3密のデザインは変わらず掲出。販売促進部長の宮地豊さんは「今年も熱中症に気を付けて暑い夏を乗り切りましょう」と呼び掛ける。
昨年8月、静岡県浜松市中区で41.1度が観測され歴代1位タイの速報を受けると同店はツイッターで「浜松の百貨店さんに大温度計レンタルしましょうか?」とツイート。1台余っていることを明かし、SNS上で暑い街にエールを送り話題になった。宮地豊さんは「最高気温を競っているわけではない。他市に抜かれても大温度計は今後も設置していく予定」と話す。