熊谷市 市民活動支援センターで4月21日、地域ネットワーク「Code forKumagaya(コード・フォー・クマガヤ)」のキックオフミーティングが開催された。
「Code forJapan(コード・フォー・ジャパン)」(東京都文京区)がハブの役割を果たし、地域課題の解決へ向けて立ち上げられた全国の任意団体と情報交換の場などを設ける同ネットワーク。
現在、横浜市や千葉市、東京都世田谷区など、主に市区単位で、市民が主体となってIT技術の活用などに取り組む40団体が公認Brigadeとしてネットワークに加盟し、オープンデータの活用などの事業を展開する。
熊谷版を立ち上げるのは、プログラマーやグラフィックデザイナーなどの技術者、地域事情に詳しい市民ら11人。今後Codefor Japan公認Brigadeへの認証手続きを進めていく。
発起人の栗原さんは「埼玉県北部を代表する都市である熊谷市を中心に情報弱者を減らし、産学官が一体となってICTを活用した安心安全で活気あふれる地域社会づくりを行っていきたい」と意気込みを見せる。
運営メンバーにCode for SAITAMAで活動している立正大学教授の後藤真太郎さんをはじめ、NPO法人AEAの赤井由紀子さん、会社経営者の栗原志功さんらを迎え、概要の紹介と地域課題解決のためのアイデアソンについて議論した。
栗原さんは「オープンデータの活用やシビックテック(自分たちの身のまわりの課題を自分たちで解決していくこと)などに興味のある方、熊谷市で地域活動をされている方、自らのスキルを地域課題の解決に発揮したい方、地域の仲間を増やしたい方、ITが全く分からない方もぜひ参加して『ともに考え、ともにつくろう!』」と呼び掛ける。
市民側から得られたデータと公共データの情報を編集、それらを活用することで新たなサービスとし、地域課題を解決するシステムづくりを目指すとしている。多くの市民が「まちづくり」について関心を高め、実際の活動に結び付けることを目的する。
今後、「熊谷から埼玉の観光を考えるアイディアソン/ハッカソン」などを開催する予定。