創業・起業に必要な基礎知識を学ぶセミナー「今の自分ならきっとできる。KUMAGAYA 創業塾」が9月11日、熊谷市立商工会館(熊谷市宮町)で始まる。
熊谷市特定創業支援等事業の創業支援セミナー。起業や独立開業を考えている人や開業間もない人、後継者候補や第二創業の人などを対象にしている。これまでの受講生は600人以上に上るという。
カリキュラムは、計4回。毎週土曜に開講し、中小企業診断士や税理士、社会保険労務士、行政書士を講師に経営に必要な知識、財務や人材育成、販路開拓について学べるほか、先輩起業家の体験談を聞くことができる。新型コロナウイルス感染症対策として通常80人収容の会場を25人定員に制限、換気やソーシャルディスタンス、検温、手指消毒、マスク着用を義務付ける。
今年はリアル会場での受講のほか、動画視聴でのオンライン受講も可能。セミナー当日の様子を後日配信し、スケジュールが合わず参加できない人やコロナ対策にも対応する。
昨年、開業直前に同セミナーを受けた書店「フベンな本屋 むすぶん堂」(熊谷市妻沼)の福島聡さんは「店をオープンすると決めて受講したが、経営に関することには不安があり、セミナーで確認することができてよかった」とセミナーを振り返る。今年は先輩起業家として登壇するといい、「コロナ禍の中でオープンし、今も新型コロナウイルス感染症の影響がある。オープン前からこれまでの実経験を話すことで、これから起業する人の力になれれば」と話す。
熊谷商工会議所の鈴木将史さんは「熊谷市内で創業される方へのワンストップ支援に力を入れている。創業塾をきっかけとし、専門家による相談、補助金・融資支援、新たな取り組みを支援するビジネスピッチなどワンストップで提供していく。少しでも多くの創業者の支援につなげたい。」と意気込む。
受講料は5,000円(動画受講の場合は3,000円)。定員は25人。申し込み締め切りは9月8日。