深谷市のパン店「かずみんち」(深谷市上野台)が2周年を迎えた。
約30種類700個のパンが並び、毎回ブログで商品を紹介している
製造するパンは自家製天然酵母と国産小麦粉を100パーセント使用。きび砂糖、減塩塩(ナトカリ塩)も使う。管理栄養士の資格を持つ店主・石川かずみさんは、6年ほど前からグループ販売や市役所、保健センター、保育園などで定期予約販売、イベント出店などを行っていた。2019年9月、自宅の一角に「おうちパン屋さん」をオープン。現在は、水曜・土曜の週2日限定で約30種類・およそ700個のパンを製造販売している。
販売日ごとに異なる商品は前日にブログで紹介。プレーンタイプのほか、もち麦、玄米などを入れた丸パン、バターロール、食事系やデザート系の中身を入れたベーグル、プレッツエル、スコーンやクリームチーズを入れたクリチロール、カヌレなど種類豊富なパンが並ぶ。
販売は週2日だが、販売準備は2日前に取りかかる。仕込んだ天然酵母を使ってこね、食べる人の体を考えて具材の焼き豚やきんぴら、カレー、鶏そぼろなどの総菜もできる限り手作りしている。成形から焼成まで全て1人で行うため、生地を仕込む日と販売当日は未明から動き始めるという。
石川さんは「最初の頃は大量のパンを焼くだけで精一杯で袋詰めやラベル作りなどは手伝ってもらっていたが、今は自分で。続けるうちに時間のやり繰りができるようになった」と振り返る。「いつも10分あれば何ができるか考えながら動いている」とも。
来店客はリピーターが中心。「冷凍保存できるものも多く、1週間分をまとめて買う人も多い」と石川さん。開店直後には行列ができ、昼過ぎに完売する日もあるという。リピーターからは「生地がおいしい」「中身の組み合わせが新鮮」「新作が楽しみ」と声が上がる。石川さんは、その日のパンの紹介や食べ方、カットの仕方、保存方法などを話しながら販売し、接客での反応を見ながら商品を変えたり、新作をそろえたりして顧客のニーズに応える。「どうしたら喜んでもらえるのか、試行錯誤を続けた2年間だった。おかげさまでリピーターも増え、定着してきたと感じる」と話す。「パン作りには課題も壁もあり、まだまだやりたいこともできることもある。来年から販売時間短縮も考えているのでブログやSNSを確認していただければ」とも。
営業時間は10時~18時(売り切れ次第終了)。水曜・土曜のみ営業。