熊谷市役所周辺で5月13日・14日、「成田用水を見つめて」をテーマにした「川沿い作品展」が開催される。
1995年、川沿いに高さ1.1メートルのフェンスをつくるという市の計画があった際、「川との親近感も持てるような設置の仕方がないものか」と提案したことがきっかけで有志が集まり、町中を川が流れる貴重な環境をより良いものに、住人たちで考え「まちづくり」を進めていけたらという思いで始まった同作品展。今年で18回目を迎える。
開催場所は熊谷市役所から徒歩3分の場所にある用水路「成田用水」。川沿いの箱田神社をメイン会場に約500メートルにわたり個人の家や庭、店舗、駐車場、堀などに作品を展示。川沿いをゆっくり散歩しながら楽しめるように工夫する。
作品は児童画や絵画をはじめ、写真・書・パッチワーク、ミニライブや琴の演奏と体験、川の生き物調べなど子どもが体験できるコーナーも用意する。
実行委員会の新井育夫さんは「有志のボランティアで開催するイベント。派手な演出はないが、川の音を聞き川沿い散歩を楽しんでほしい」と話す。「作品展に参加する人、見守り支援してくださる人、見に来てくれる人、それぞれ自分なりにその意義や楽しみ方を感じてもらえたら」とも。
同会の松原博さんは「展示作品から生まれる会話や触れ合いを通じて、人の温かさや、ふるさとの暖かい散歩道を歩いているような懐かしさが毎回感じられる」と話す。「これからも多くの人が気軽に参加できる作品展になってほしい」とも。
開催時間は10時~16時。入場無料。