渋沢栄一関連グッズを販売する事業所や農産物直売所、市内飲食店を巡る「深谷番付風スタンプラリー」が10月23日、深谷市内で始まった。主催は深谷商工会議所とふかや市商工会。
深谷市出身の渋沢栄一が大河ドラマ「青天を衝(つ)け」主人公に選ばれ、市内へ訪れる観光客が増えているとして、観光客や市民にもっと深谷を楽しんでもらおうと企画。市内回遊を目的に、関連グッズを販売する店や飲食店のほか深谷名物を提供する店など55の事業所を集め、店舗協力型スタンプラリーを用意した。
スタンプを押す台紙は、A4サイズのじゃばら折り8ページのパンフレット体裁。若き日の渋沢栄一が発案した「武州自慢鑑藍玉力競」の番付をモチーフにデザインした表紙が目を引く。レトロな雰囲気が独特な「相撲字体」で「深谷店自慢」と題し、「渋沢栄一」「飲食」「物販他」「深谷名物」の4カテゴリで50音順に並んでいる。中面は参加店紹介のほか、広域マップや渋沢栄一関連施設を巡るモデルコースの提案、循環バスやレンタサイクルの案内も掲載する。
参加した人には、500円以上の支払いで各店ごとに違う番号付きの渋沢栄一翁オリジナルスタンプを押印。提供するサービスは各店ごとに異なり、何度も利用できるサービスもある。異なる店舗でスタンプを3つまたは5つ集めて応募ハガキで応募した人には、抽選で「深谷ねぎ」や「煮ぼうとうセット」「深谷地酒セット」などの物産品、深谷市地域通貨、渋沢栄一かるた、缶バッチなどを贈呈する。応募ハガキは郵送のほか各所へ持参も可能。
深谷市商工会議所の長谷川南さんは「コロナ禍になって2年、市内の事業所は厳しい状況が続いている。このスタンプラリーをきっかけに、観光客の方はもちろん市民の皆さんにも深谷の魅力を再発見してもらいたい」と話す。
台紙の発行部数は2万部。深谷駅の観光案内所や深谷市役所、「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」、道の駅のほか参加各店舗に設置している。