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深谷の「すたんど割烹三善」が50周年 立ち飲みのような気軽さで

地元商店街のイベント「わかおかみーけっと」などにも出店している宜子さん(左)と淳一さん(右)

地元商店街のイベント「わかおかみーけっと」などにも出店している宜子さん(左)と淳一さん(右)

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 深谷の日本料理店「すたんど割烹(かっぽう)三善」(深谷市西島町、TEL 048-572-2468)が10月5日、50周年を迎えた。

「深谷ねぎ料理選手権」でグランプリを受賞したメニュー「豚バラ深谷ネギ串カツ」(330円)

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 1971(昭和46)年創業。店主・鈴木淳一さんの父正男さんが、勤めていた東京日本橋の店から独立して母宜子さんの地元深谷に店を開いた。深谷駅から徒歩6分の場所にあり、店前の大きなマキの木が目を引く。2019年に店を継いだ淳一さんと宜子さんが親子2人で切り盛りする。ユニークな店名「すたんど割烹」は割烹というハードルの高いイメージを変えて、「立ち飲みのように気軽に利用してほしい」との思いが込められている。

 店舗面積は約50坪。カウンター15席、座敷12席、宴会用の座敷個室を設ける。奥行きのあるカウンターは横幅10メートル。「お客さまから座敷よりもカウンターに座って話がしたいと声がある」と宜子さん。

 メニューは旬の食材を使った「刺身盛り」(1,320円~)や、「串カツ」「天ぷら」などの揚げ物(330円~)を中心に、創業以来継ぎ足しているたれを使った「うな重」(1,650円~)、「天重」、地元特産の「深谷ねぎ」を使った「深谷ねぎしゃぶ」(以上1,650円)や2014(平成26)年から2年連続で「深谷ねぎ料理選手権」グランプリ受賞のメニュー「豚バラ深谷ねぎ串カツ」(330円)など約20種類。市場で仕入れる魚介類、旬の時期には北海道から直送する活ウニ、岩ガキ、タラ白子なども並ぶ。テークアウトにも対応する。

 先代からの常連客や20~40代の新規客など幅広い層が来店する。50年を振り返って宜子さんは「東芝深谷事業所があった頃は特ににぎわっていた。地元食材を使った『豚バラ深谷ねぎ串カツ』がテレビで取り上げられて問い合わせも多く、大阪や神奈川からもお客さまが来られた。たくさんのお客さまに支えてもらい、50年続けてこられた」と感謝する。「これからも地元に密着した料理で、深谷市と共に市民の皆さまに愛される店となるよう一生現役で勤めていく」とも。

 淳一さんは「50周年の今年はコロナ禍。夜営業ができずテークアウトを始めた時は常連のお客さまからの注文がありがたかった。厳しい時期は何度も経験してきた。コロナもしっかりとした対策で乗り越える。気軽に当店のおいしい料理を楽しんでほしい」と話す。

 現在の営業時間は17時~22時。日曜定休。

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