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東松山の女性専用医療美容室でアピアランスケア 「見た目の悩み、相談して」

「悩みに寄り添いたい」と話す眞子さん(右)と、日本AROTAI協会の市川さん(左)

「悩みに寄り添いたい」と話す眞子さん(右)と、日本AROTAI協会の市川さん(左)

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 女性専用のアピアランスケア専門美容室「けある-むKAMI結(かみゆい)」(東松山市美土里町 TEL 090-2464-4849)で10月27日、「アロタイ体験&アピアランスケア相談会」が始まった。

マイクロスコーブを使い頭皮チェックやリラクセーションシャンプーなども行うアピアランスケア専門ルーム

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 「あったらいいな、私の居場所」「なりたい自分に、なれる場所」をテーマにがんサバイバーの声を集めた完全予約制のプライベートサロン。がん患者向けの医療用ウィッグの調整、身体のキズを隠す「カバーメーク」も行っている。

 2017(平成29)年、美容師資格のほか福祉資格を持ち介護職経験も持つ眞子桂子さんが抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けたり一部薄毛になったりする人、病気やケガ、先天的な容姿から生じる悩みを抱える人、要介護の人などに「人目を気にせずに安心してサロンを利用してもらいたい」と自宅で開き、今年6月に市内美土里町へ移転。利用者からの要望もあり、今月から毎月第4水曜の午後に「アロタイ体験&アピアランスケア相談会」を定期開催することにした。

 相談会ではアロマテラピーとタイ古式マッサージを融合させたオリジナルセルフケア「アロタイ」の体験と、外見の変化に起因する苦痛を軽減する「アピアランスケア」の相談ができるほか、電話相談にも応じる。

 住宅街の平屋を改装した同店。入り口で靴を脱いで上がり、カウンセリングを行うリビングとシャンプーやカットなどのアピアランスケア専門ルーム、ウィッグを外してボディーケアのほかにセルフケア教室を受けることができるイベント利用のシェアルームがある。「友人の部屋へ遊びに来るようにくつろいでほしい」とアットホームな雰囲気を作る。

 メニューはマイクロスコーブを使い頭皮チェックやリラクセーションシャンプー、カット、パーマ、メークなどのほか、利用者の状態に合わせてできる限り要望に応え、メンタルケアにも力を入れる。利用者の中には購入したウィッグが合わなくて困っている人、抗がん剤治療が始まることが決まり「この先自分がどうなっていくのか」と不安でやって来る人、副作用の影響をパートナーに打ち明けられず性生活に悩む人もいる。眞子さんは「病気になった方は治療で痛い思いをしている。がんばっている自分を褒めてあげてほしい。見た目の悩みを美容の力で解消して笑顔になってもらいたい。どんなことでもいい、誰に聞いたらいいのということも相談してほしい」と話す。

 医師会や医療機関、ケアマネジャーやソーシャルワーカーなど専門家と積極的に連携し「利用者がその人らしく過ごせる」ことを心掛けている。治療の副作用、介助を必要とする高齢者で外出が困難な場合や、介護で寝たきりの場合も自宅や施設への訪問美容を行い、自身の経験談を話し情報を共有するサバイバー(がん患者)相談会などのイベントも定期的に開く。眞子さんは「この場所が居場所作りのきっかけになり、社会復帰へつながればうれしい」と話す。

 営業時間は9時~17時(土曜は15時まで)。日曜祝日定休。次回「アロタイ体験&アピアランスケア相談会」は11月24日。

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