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熊谷・さくらオーバルフォートにカフェ・トラットリア 地産地消で地元食材とコラボも

ワイルドナイツの練習グラウンド前、クラブハウスのある管理棟併設のカフェ

ワイルドナイツの練習グラウンド前、クラブハウスのある管理棟併設のカフェ

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 熊谷スポーツ文化公園、さくらオーバルフォート内に「caffe trattoria FORTE blu(カフェトラットリアフォルテブルー)」(熊谷市上川上、 TEL 048-598-8701)がオープンして1カ月がたった。

さいたま市、秩父市を中心に飲食業を展開するノースコーポレーションが県北初出店。「FORTE blu」のスタッフら

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 ラグビーチーム「埼玉パナソニックワイルドナイツ」クラブハウスや県ラグビー協会事務局のあるさくらオーバルフォートの管理棟1階。目の前にはチームの練習グラウンドが広がり、吹き抜けの入り口は全面ガラス張り。外からでも青い壁と扉が目を引く。店舗面積132平方メートル。店内はテーブル50席(現在はコロナ対策として半数に制限)。入り口手前のカフェカウンターでテークアウト販売も行い、店前にバールテーブル席も設ける。

 店名は「青い砦(とりで)」を表すイタリア語で、埼玉パナソニックワイルドナイツの拠点として「砦に集いし青の戦士たち」の意味を込めた。運営はチームスポンサーの関東食糧とイタリア料理を通じて地産地消や埼玉県産のヨーロッパ野菜の普及、秩父兎田ワイナリーとの提携などを手掛けるノースコーポレーション。

 メニューは、武州和牛のハンバーグやミネストローネスープ、サラダ、パンの「ワンプレートランチ」(1,430円)やパスタ。牛の第4胃を煮込んだフィレンツェの伝統料理「ランプレドット」を挟んだ「武州和牛のランプレドック」(700円)など。スタジアムドックやドリンク、話題のデザート「マリトッツォ」もテークアウトできる。サラダのドレッシングに権田酒造(熊谷市)の梅酒の梅を使い、ボロネーゼや肉料理に添えるオリジナルの赤ワイン塩には秩父兎田ワイナリーのワインを使うなど、埼玉の食文化向上を目指し地元食材とのコラボにも目を向ける。ワインはイタリア産のほか、ラグビーに縁のあるニュージーランド、オーストラリア産をそろえ、クラフトビール「コエドビール」は料理に合わせやすい「瑠璃」をたる生(500円~)で用意する。

 注文はモバイルオーダー。スマートフォンでQRコードを読み取り専用サイトで登録、注文、非接触で決済が完了する。トークアプリ「LINE」アカウントでも登録できる。「対面注文も可能だが、思っていたよりモバイルオーダーが受け入れられている」と高村亮シェフ。「皆さんモバイルオーダーは初めてと言いながら登録してくださる。ラグビーの試合やイベント時は試合前後やハーフタイムなど事前注文してもらうことで混雑を避けスムーズに提供できるようにしたい。ペットと一緒に公園を散歩している方やランニングする方など、テークアウト商品も決済までの時間を短縮して有意義な時間をお過ごしいただければ」と話す。

 オープンから1カ月。今のところラグビーファンよりも地元客が多く、SNSや口コミで少しずつ広まっている。公園内を歩きながらカフェとは知らず建物に引かれて来た人、SNSで知り来店して初めてワイルドナイツの練習グラウンドがあることを知った人もいるという。高村さんは「地域の方の普段使いに、何かおいしいものを食べたいときに『行きたい』と思ってもらえるような店を目指したい」と意気込む。「当店をきっかけにラグビー好きが増えてほしい。今後『スポーツと食』をテーマに、ワイルドナイツと一体となって熊谷地域を盛り上げていければ」とも。

 営業時間は10時~17時。

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