マンガ「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」の単行本5巻の発売を記念して秩父鉄道SLパレオエクスプレス「SL埼玉の女子高生ってどう思いますか?」号が運行された11月13日、熊谷駅で著者サイン会が行われた。
同作品は、女子高生が埼玉各地を巡るご当地マンガ。登場人物の日常が地元民になじみのある風景と共に描かれている。11月9日発売の最終巻には夏休み中の主人公らが秩父鉄道を利用して長瀞まで旅をする場面があり、著者の渡邉ポポさんがコミュニティーラジオ「FMクマガヤ」へ出演したことをきっかけに秩父鉄道とのコラボが決まった。
同鉄道は単行本発売日に合わせて記念乗車券を販売。当日は、特別にSLパレオエクスプレスを「SL埼玉の女子高生ってどう思いますか?号」として運行した。特別ヘッドマークを掲出したほか、車内で渡邉さんが作品を PR、単行本のセット販売や「埼玉 150 周年×日本郵便オリジナルフレーム切手」を販売した。
サイン会は、同列車の入線前に駅改札付近で行われた、8時30分の整理券配布開始前に約50人が列を作った。列の中には秩父から始発で来た人や学生時代に秩父鉄道を利用していた人、「マンガに引かれて、埼玉県を旅してみたくなった」と県外から来た人も。作品が最終巻を迎えていることもあって、来場客からは「3人の日常をもっと見たい」「卒業後のことも描いてほしい」と続編を期待する声が上がった。
「駅でのサイン会は初めて。予想以上に多くの人に来場してもらい、書店とはまた違う雰囲気も鉄道好きなのでいい」と渡邉さん。「続編を望んでもらえるのはうれしい。ご当地マンガのよさは、なるべく背景を一緒に描くことで、(その場所に)行けば作品を追体験してもらえること。リアリティーが増すように意図して描いているので『行ってみたい』と思ってもらえてよかった」と話していた。