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熊谷で「朝クラ!」 バリトン歌手の原田勇雅さん、モーニングコンサートシリーズで

全4回のモーニングコンサートシリーズ「朝クラ!」、第1回「ジャポニズムを感じる朝!」の出演者ら

全4回のモーニングコンサートシリーズ「朝クラ!」、第1回「ジャポニズムを感じる朝!」の出演者ら

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 「クラシックは、朝、聴く」をコンセプトに掲げる全4回のモーニングコンサートシリーズ「朝クラ!」の第2回が12月4日、熊谷市文化創造館さくらめいと(熊谷市拾六間)で開催される。主催はムジカルダ。

モーニングコンサートシリーズ「朝クラ!」のチラシ表面

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 新型コロナ禍により続く自粛生活で、人々が音楽や文化に触れる機会が減っていることを憂い「音楽で心を温めていただきたい」「再び文化芸術に目を向けてもらいたい」と新しい生活様式に合わせて企画した朝10時開演のコンサート。1000人収容のホールで全席指定、前後左右に1席空けてソーシャルディスタンスを保って行われる。

 今回の出演は作曲家でピアニストの青島広志さん。「ギリシャ神話の朝!」と題して神話に出てくる美少年を題材にした「ガニュメート」や苦悩する「アトラス」などを予定する。

 ムジカルダは熊谷市を拠点に演奏家や芸術家の芸術表現を通じて文化振興や地域貢献を目指す芸術家団体。日本一暑い熊谷の太陽のように、芸術の熱を世界に発信していくことを目指して、イタリア語の「ムジカ=音楽」と「カルダ=熱さ、ホット」に由来。熊谷出身のバリトン歌手・原田勇雅さんが代表を務める。新型コロナウイルス感染拡大によりコンサートや芸術祭などが中止となり活動機会が激減するなど大きな影響を受けている音楽業界で、アーティストの活躍の場や若手の育成、地元埼玉への地域貢献の思いを込めて団体を発足。活動は文化庁のコロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の支援事業「ARTS for the future!」に採択された。

 11月25日に行われた第1回「ジャポニズムを感じる朝!」には原田さんのほか熊谷在住の声楽家・瀬戸奏さんとピアニスト・大馬葉月さん、深谷市出身のオーボエ奏者・志村樺奈さんら地域に縁のある音楽家が出演。曲の合間には「こんなに朝早いコンサートはいまだかつてない」「いつもなら楽器も起きていない時間」と演奏者にとっても新しい試みであることを明かした。友人と来場した女性は「朝のコンサートも新鮮で良かった、1日気持ちよく過ごせそう」と話していた。

 原田さんは「コロナ禍の中で、アーティストとして何ができるかと考えていたことがようやく形になってきた。この朝クラはコロナ禍の生活様式に合わせた新しいコンサートの形。動画配信もいいが、会場でアーティストと観客の皆さんが一緒に一期一会のコンサートを作っている。その瞬間にしか出合えない音楽を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。「熊谷や近隣地域を、365日、いつもどこかで何か文化的なことが行われているような町にしたい」とも。

 開場は9時30分、開演は10時。料金は全席指定=2,000円。第3回は今月10日に「思いがけない朝!」、第4回は20日に「若きテノール歌合戦の朝!」と題して行う。

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