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街にサンタ増やす「くまがやサンタプロジェクト」今年も 課外活動、呼び掛け

2021年バージョンの「くまがやサンタプロジェクト」のオリジナルサンタ帽子

2021年バージョンの「くまがやサンタプロジェクト」のオリジナルサンタ帽子

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 街中にサンタを増やす「くまがやサンタプロジェクト」が今年も熊谷市内で行われている。

毎年12月中は朝から晩までサンタになっているという名物サンタも

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 「熊谷の12月がもっと楽しくなれば」「みんなにプレゼントを配る優しいサンタ、そんなサンタが街にあふれていたら楽しく優しい街になるのでは」と、2016(平成28)年に熊谷市のベーグル専門店「ウスキングベーグル」の臼杵健さんが始めたプロジェクト。仲間を集めて活動を広げ、サンタ帽子を無料配布して市内を歩いたり「サンタ学校」を開講して「サンタマインド」を普及したり、児童養護施設にクリスマス会をプレゼントしたりとさまざまなイベントを行ってきた。これまでに300人以上の「くまがやサンタ」が誕生している。

 プロジェクト賛同の目印はオリジナル「サンタ帽子」。「サンタ帽子を用意するところから皆さんに見える形で準備したい」と、臼杵さんが熊谷市内の多機能型事業所「ゆりかご」の就労支援B型メンバーにサンタ帽の製作を依頼し、2018(平成30)年から累計300個以上作っている。ゆりかごのメンバーはそれまで布製品などの製作経験がなく、試行錯誤しながらそれぞれ得意分野を生かした工程を担当し、施設内では初めてミシンを使った製作に挑戦したという。

 赤と白のもこもこした生地で、円すい形に縫い合わせた帽子の先に手作りのボンボン、今年はイラストとロゴも帽子に縫い付けた。ゆりかごの尾沼志野さんは「メンバーそれぞれに得意、不得意はあるが、このプロジェクトのおかげでチャレンジする大切さを感じている。コロナ禍の中で活動時間を減らしながらもチームで責任を持って取り組んでいる。毎年少しずつクオリティーが上がり、今年は生地も手触りもグレードアップ。たくさんの手を掛けて丁寧に作っているので、手に取って見てほしい」と話す。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「サンタ学校」は開校しないものの、課外活動「ラグビーロードをサンタできれいにしよう会」を企画。19日にサンタが集まって熊谷スポーツ文化公園周辺ラグビーロードの清掃活動を行う。臼杵さんは「来年1月16日の埼玉ワイルドナイツ熊谷ラグビー場ホーム開幕戦の日には多くの方がラグビーロードを歩くはず。街をきれいにすることは、来てくれる人を気持ちよくおもてなしするために、まずできることだと思う」と呼び掛け、フェイスブックイベントページで参加を募っている。

 サンタ帽子はウスキングベーグル、ゆりかごのほか、今月11日開催の「星川夜市」でも販売する。価格は1個1,000円。シュトーレン(単品=2,484円)と帽子のセット(3,000円)も用意する。

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