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熊谷・今年最後の「星川夜市」に1944人 一夜限りのパブリックガーデン

通常時は駐車場(市川建設)として使われているガーデンエリア

通常時は駐車場(市川建設)として使われているガーデンエリア

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 「第29回星川夜市」が12月11日、熊谷市の中心市街地を流れる星川沿いで行われた。

ガーデンエリア入り口ではラタンのソファとクリスマスツリーが出迎えた

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 2018(平成30)年10月から毎月第2土曜に開催しているナイトバザール。市内外から飲食やクラフト雑貨などの出店、ステージパフォーマンス、イベント企画など回を重ねるごとにぎわいを増している。今年は天候や新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催見合わせが続いていた。当日は4月、6月、11月に続き今年4回目の開催で、出店は41店、来場者数は1944人だった。

 同イベントは子どもから年配の人まで幅広い世代が訪れ、川を使った参加型企画や公共交通機関のアンケートが行われるなど、まちづくり実証実験の場としても活用されている。今年4月から、3回にわたって会場の一角にガーデンエリアを設け、「居心地の良い空間」をテーマにガーデンデザイナーがトラック3台分の樹木や花苗を植栽。来場者に休憩場所を提供する社会実験として「一夜限りのパブリックガーデン」を演出した。

 会場中心部に位置するガーデンエリアでは、クリスマスに合わせて用意したモミの木とラタンのソファが来場者を出迎え、中に入るとベンチやテーブル、ソファなどのガーデンファーニチャーを囲むように樹木や花苗を配置。間接照明とLEDキャンドルの装飾も行った。

 ガーデンエリアを訪れた人たちは「ここ何だろう」「入っていいの」「すてき、熊谷じゃないみたい」「いいね、落ち着く」と話していた。会場ではこのほか、購入した物を持ち込んで食事したり、子ども連れで立ち寄りくつろいだり、クリスマスツリーの前で写真を撮ったり、ソファに背を預けて星を眺めたりする人の姿があった。

 担当した堀久恵さん(花音の森)は「緑があるところに人が集まると言われるが、皆さんが吸い込まれるように立ち寄ってくれた。よりリラックスして過ごしてもらえるよう毎回趣向を凝らした。会場に植物があるだけでガラリと雰囲気が変わる。植物で癒やしの効果を感じてもらえればうれしい」と話す。出店は日本たばこ産業熊谷支店。今後の出店は未定。

 星川夜市の次回開催は、3月を予定する。

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