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熊谷で「めぬま祭り」 太鼓のリズムと掛け合いの「練り込み」も

「練り込み」の最終リハーサル。妻沼天鼓会会長の飛田さん(左)と祭り実行委員会の高尾さん

「練り込み」の最終リハーサル。妻沼天鼓会会長の飛田さん(左)と祭り実行委員会の高尾さん

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 「第30回めぬま祭り」が8月3日、県道341号太田熊谷線、妻沼商店街本通りで開催される。

柄付(手持ちの小さな太鼓)で練習する様子。クルクル回しながら打ち鳴らし、パフォーマンスでも魅せる

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 毎年8月第1土曜に開催する妻沼の夏の風物詩。会場では、みこし渡御が行われるほか、ダンスや民謡、八木節も披露。各広場に飲食物販ブースが出店し商店街の協賛店で祭り限定販売も行う。熊谷市めぬま縁結びキャラクター「えんむちゃん」のイベントも予定する。

 祭りのメインイベントは笛、鉦(かね)、太鼓の独特なリズムと演者の跳ねる動き、威勢の良いかけ声が特徴の「練り込み」で、おはやしと踊り、妻沼太鼓が会場を盛り上げる。今年は「歓喜」と「聖天」の二つの「連(れん)」で構成され総勢250人以上が参加する。

 取材した27日には、妻沼体育館で「練込囃子(ねりこみばやし)」の最終リハーサルが行われ、手持ちの小さな太鼓=柄付(えつけ)、念仏太鼓、平太鼓のほか、鉦、篠笛(しのぶえ)などさまざまな楽器が集まり、先頭でちょうちんを持つ子ども「鼓前童衆」も、汗だくになりながら練習に励んでいた。

 「妻沼練込囃子」は、1985(昭和60)年に創作された妻沼地域の郷土芸能。基本のリズムを刻む「地ばやし」と、がらりとリズムを変える独特の掛け合いとパフォーマンスが交互に演奏され、やがてクライマックスを迎える。「練り込み」を伝承する妻沼天鼓会会長の飛田高男さんは「多い時は400人もの人が連を作り練り歩いた。近年は参加者が少なくなっていたが、以前から地域の伝統文化に親しんでもらおうと地域の小学校で『練込囃子』を授業に取り入れ運動会やイベントで披露してきた。昨年、妻沼小開校150周年記念事業で小学生が『練り込み』に参加する機会があり、演奏する子どもたちが増えたことで今回の参加者増につながった。小さな子からお年寄りまで地域の皆さんと一緒に祭りを楽しみたい」と笑顔を見せる。

 旧妻沼町で地域の祭りとして始まった「めぬま祭り」。昨年から暑さ対策で開催時間を短縮し、鉾(ほこ)の引き回しや飾りみこしの登場はない。

 祭り開催時間は15時~20時30分。交通規制は14時~21時。

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