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立正大の学生団体、地域イベントで古書販売

「STUDY FOR TWO立正大学支部」のスタッフら。今後も星川夜市などのイベントに出店し、本の回収・販売を行うという

「STUDY FOR TWO立正大学支部」のスタッフら。今後も星川夜市などのイベントに出店し、本の回収・販売を行うという

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 立正大学(熊谷市万吉)の学生団体「STUDY FOR TWO立正大学支部」が10月26日、地域イベント「ニャオざねまつり」に出店し、古書を販売した。

出店ブースに並んだ古書。絵本や文庫本、専門書など

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 「STUDY FOR TWO」は、全国の大学に支部を持つ学生ボランティア団体。不要になった教科書や書籍を回収・販売し、その売り上げの80%を発展途上国の教育支援に寄付する活動を行っている。同大支部は2023年に設立し、学内で使用済みの教科書を集め新入生に安価で販売する活動を行っていたが、学内での需要が少なかったため、地域と連携した活動に移行したという。

 ブースでは、青色の布地に本やノート、ロゴを描いた「STUDY FOR TWO 立正大学」の幕がかかり、絵本や文庫本、ハードカバーなどの本を並べたほか、2023年に手がけた「西田園」(妻沼)とのコラボ商品も販売。射的コーナーも用意し、「射的やってみませんか」「本は1冊100円です」「気軽に見てください」などと来場者に声をかけ、チラシや看板を使って取り組みを紹介した。ハロウィーンの仮装をした子どもが連れ立って射的遊びに興じる間、親がコラボ商品や本の回収に興味を示したり、家族で絵本を選んだりする様子が見られ、5時間30分のイベント中に14冊が売れたという。

 本の回収について、地球環境科学部環境システム学科4年の吉中洸貴さんは「読まなくなった本、捨てるのはもったいないと思っている本などを持ってきてほしいと、商業施設のイベントや星川夜市で呼びかけたり、地元コミュニティーFM局のラジオ番組で話題にしたり、市内全戸配布のフリーペーパーへ掲載したりしたところ、絵本から専門書まで約700冊の本が集まった。地域の皆さんに協力いただき、本当にありがたい」と話す。

 同学科4年の志村優衣さんは「他大学支部は学内での活動が中心だが、私たちは地域と連携することで、より幅広い活動ができている。今後も地域イベントへの参加を続け、活動の認知度向上と支援の拡大を目指したい。本を通じて日本の学生と途上国の子どもたちをつなぐ架け橋になれれば」とも。

 同支部は、立正大学地域連携プロジェクトの一環。同大地域連携センターの支援の下、学生主体で運営し、地域イベントへの参加や市民活動支援センターでの活動など、地域と密接に連携しながら活動を展開している。

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