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深谷・七ツ梅酒造跡に古着店「Dave」 高校同級生3人が副業で出店

高校の同級生という3人。左から店主の七田秀斗さん、デザイン担当の松嶋優さん、ディレクターの金井祐樹さん

高校の同級生という3人。左から店主の七田秀斗さん、デザイン担当の松嶋優さん、ディレクターの金井祐樹さん

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 古着店「DAVE old clothing store(デーヴ・オールドクロッシングストア)」(深谷市深谷町)が1月5日、七ツ梅酒造跡にオープンした。

七ツ梅酒造跡の空き店舗を紹介した五十嵐さん(左)と七田さん

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 七ツ梅酒造跡は、1694(元禄7)年創業から300年続いた老舗蔵元の跡地。2004(平成16)年に廃業後、歴史的建造物を保全・活用している。約950坪の敷地に「母屋」「店蔵」「精米蔵」「釜屋」などがあり、現在は映画館やカフェが入居。「レトロな雰囲気を楽しめる文化スポット」として深谷市の観光名所になっている。

 店は中山道に面した「母屋」の裏側にある、以前は電話室だったという場所を改修した。店舗面積は36平方メートル。店主の七田秀斗さんとビジュアルマーチャンダイジングと仕入れなどを担当するディレクターの金井祐樹さん、ショップロゴなどのデザインを担当する松嶋優さんが共同経営する。3人は高校で同学年だった。

 店内には、1960年代~1990年代の米国・欧州を中心とした古着約150点が並ぶ。七田さんは「クオリティーもコンディションも良好でリーズナブルな価格の商品をそろえた。アイテム別でなく、カジュアル、スポーツ、アウトドア、ミリタリーなどジャンル別に分類し、トータルでコーディネートが考えられるようにした」と話す。

 出店のきっかけは、七田さんが受けた「LOTUS Cafe(ロータスカフェ)」(上柴町)のアルバイト面接。同カフェの店主で七ツ梅酒造跡を管理する「まち遺(のこ)し深谷」の理事長でもある五十嵐智さんに「将来は古着店を起業したい」と話したところ、敷地内の空き店舗を紹介されたという。同カフェで働きながら深谷市中心市街地空き店舗等出店促進補助金を活用して出店した同古着店を運営。ほか2人も副業で携わる。五十嵐さんは「彼らのように若い世代が入ってくれると活気づく。敷地内の店は副業店主が多い。多世代で刺激し合って新たなビジネスの形ができれば」と期待を寄せる。

 店名「DAVE」は、アメリカ大統領の影武者が奮闘するストーリーをコメディータッチで描く映画「デーヴ」(1993年公開)に由来する。七田さんは「古着店開店のアイデアを話していた夜に、偶然テレビで放映していた。3人共映画好き、高校時代はDVDをレンタルして一緒に見た。映画、音楽、歴史を関連付けて古着を販売したいことから、ミニシアターがある七ツ梅酒造跡に店を持てうれしい。敷地内の各店は協力する雰囲気があっていい。自分たちが企画するイベントも開催できたら」と話す。

 営業時間は11時~18時(火曜・水曜は15時から)。

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