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行田の高校に期日前投票所 県内初の試み、見学者も

県立進修館高校に期日前投票所設置 高校生が投票

県立進修館高校に期日前投票所設置 高校生が投票

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 行田市選挙管理委員会が7月17日、18歳になった高校生に第27回参議院議員通常選挙への投票を促そうと、県立進修館高校(行田市長野)に期日前投票所を設置した。

18歳になった高校生。同校で25人が対象

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 2016(平成28)年の公職選挙法改正により選挙権年齢が18歳に引き下げられてから10年という節目を迎える中、高校生に政治への関心を高めてもらおうと設置した。高校内に期日前投票所を設けるのは埼玉県内で初めて。

 期日前投票は、選挙期日(投票日)に投票所に行けない人が、選挙期日前に投票する方法。期日前投票所で、通常の選挙日と同じように投票用紙を直接投票箱に入れ、その場で投票が確定する。期日前投票を行った後に選挙権を失っても、その投票は有効となる。

 当日は、講義室を活用して期日前投票所を設置。開始早々に2人の生徒が入場整理券を持って訪れた。1人ずつ受け付けをし、説明を受け投票用紙を手に初めての投票に臨んだ。期日前投票所前の廊下には、選挙権がまだない生徒たちも友人の投票を見守るように立ち寄ったり、初めて見るという投票所の様子を見学したりする姿があった。「投票日のための下見に来た」と話す生徒もいた。今回、進修館高校で選挙権を持つ生徒は25人(全校生徒801人、うち3年生251人)で、11時~14時の開設時間内に7人(うち生徒4人)が投票した。

 行田市選挙管理委員会書記長の白井克典さんは「今回の取り組みは、高校生に向けた主権者教育の一環。投票所の仕組みを知ってもらい、高校生に選挙をより身近なものとして捉えてもらうきっかけになれば」と話す。榎本貴一校長は「授業などで折に触れ選挙について話すことはあるが、言葉で聞くだけでなく、実際の投票所がどんな場所で、どのような手続きで一票が投じられるのかを感じる貴重な経験になる」と話す。

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