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熊谷で講座「親子で学ぶ論語コミュニケーション」 埼玉慈恵会が地域貢献で

講座「親子で学ぶ論語コミュニケーション」を開く埼玉慈恵会の西田理事長(右)と埼玉慈恵病院幸せづくり課の田沼課長

講座「親子で学ぶ論語コミュニケーション」を開く埼玉慈恵会の西田理事長(右)と埼玉慈恵病院幸せづくり課の田沼課長

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 「親子で学ぶ論語コミュニケーション」講座が11月9日、介護老人保健施設ぬくもり(熊谷市石原)2階のHappiness Hallで行われる。

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 社会福祉法人埼玉慈恵会が地域貢献の一環で初企画する外部向けセミナーで、対象は熊谷近隣地域の小学生・中学生とその親子。

 1903(明治36)年に西田医院として開設し、現在病床数160床の一般病院と介護老人保健施設を運営している同法人は、職員向けに人間力を育む「幸せ研修」を就業時間内に続けてきた。研修の学びを地域にも広げたいという思いで今回のセミナーを企画した。

 テーマは「論語」。同書から抜粋した10編を参加者全員で声に出して読んだ後、意味を解説し、家庭で生かすヒントを説明する。参加者同士の意見交換も交えて進めるという。同法人の西田由華理事長は「例えば『子曰(しいわ)く、過ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う』を『失敗後に改めないことが本当の失敗。ちゃんと謝ればそれは過ちではない』とかみ砕いて説明することで、子どもに理解しやすく日常で使える形で知ってもらえると思う」と期待する。「多忙な現代社会で希薄になりがちな親子のコミュニケーションを促進する機会を提供することが大きな目的。論語の教えを通じて物事の捉え方を変えて、失敗を恐れずに挑戦する前向きな姿勢を育むきっかけにもなれば」とも。

 埼玉慈恵病院幸せづくり課の田沼佐知子課長は「この研修を始めてから、スタッフ皆、明るく前向きでいい雰囲気に変化している。院内研修で得た学びやポジティブな変化をお裾分けする形で地域に還元したい。論語は難しく捉えられがちだが、あいさつや思いやりなど日常に根差した教えが多いことを体感し、より身近なものとして生活に役立ててもらえたら」と話す。

 開催時間は13時30分~15時30分。参加無料。埼玉慈恵病院のウェブサイト、または電話(幸せづくり課TEL 048-521-0321)で申し込む。

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