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熊谷・ティアラ21で巡回展示「ほるたま展」 「動物のはにわ」テーマに

「収蔵展示を見に来て」と呼び掛ける山本さん(右)と桑原さん(左)

「収蔵展示を見に来て」と呼び掛ける山本さん(右)と桑原さん(左)

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 埼玉県埋蔵文化財調査事業団の巡回展示「ほるたま展2021」が2月19日、20日、熊谷駅直結のショッピングセンター「ティアラ21」2階書店前で行われる。

ほるたま展2021「動物のはにわ」のチラシ

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 埼玉を掘る=「ほるたま」展の名称で2005(平成17)年から毎年異なるテーマで開催している企画展示。設立から40年以上遺跡の発掘調査を行う同事業団が、県内から出土した埋蔵文化財を県民に紹介する。地域の歴史について関心を高め、事業団の活動を広く知ってもらおうと県内複数会場を巡る。今回は10月に「モラージュ菖蒲」(久喜市)から始まり、11月に「ららぽーと富士見」(富士見市)、12月に「そごう大宮店」(さいたま市)などの大型商業施設を巡回した。その後「埼玉県立さきたま史跡の博物館」(行田市)へ移り、今回「ティアラ21」が最終となる。

 今回のテーマは「動物のはにわ」。古墳時代の人々にとって身近な動物の形象埴輪(はにわ)を取り上げ、県内の遺跡から出土したウマ、イノシシ、トリなど5点を展示。展示品にはそれぞれ、「なぜ動物の埴輪が作られたか」「どこから出土したのか」など、仮名を振った解説文を付けて紹介する。

 「誰もが分かりやすい姿形の動物の埴輪を選んだ」と同事業団の山本靖資料活用部長。県内小中学校へチラシを配布し、「買い物のついでに立ち寄ってもらい、埋蔵文化財や地域の歴史に興味を持つきっかけになれば」と期待する。10月の展示では小学生低学年の児童がチラシを手に、「これだ」と駆け寄ってきたという。同課の桑原安須美主任は「本物を見て感じてもらうのが一番の狙い。『かわいい』でも『すごい』でもいい。昔の人が作ったものを目の前で見てもらいたい」と話す。

 同事業団は40万点以上の出土品を収蔵展示し、入場無料で見学も随時受け付けている。山本さんは「私たちは出土品を収蔵すると同時に、埋蔵文化財を広く皆さんに知ってほしい、見てほしいと思っている。巡回展示で興味を持ったら気軽に問い合わせいただき、見に来てもらいたい」と呼び掛ける。「昔の人が作ったものが今につながり、未来はどうなるのか想像してみて」とも。

 開催時間は10時~20時(20日は18時まで)。

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