ジャパンラグビー・リーグワン1部第13節が4月16日、熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)で行われ、埼玉ワイルドナイツ(以下、埼玉WK)はコベルコ神戸スティーラーズに37-31で勝利した。観客数は6074人。
「練習で準備してきたことを試合で出せるように」と話していた堀江選手(中央)
前回第4節で試合終了直前に逆転劇的勝利した神戸との対戦。「北関東のからっ風」といわれる熊谷らしい強風の中で始まった。前半風上から攻めた埼玉WKは序盤から力強いスクラムで相手のペナルティーを誘うと、開始10分、モールを押し込む中でスペースを狙った大西樹選手がトライして先制。神戸に押し込まれつつ11-10で試合を折り返す。後半始まって逆転されるも、長いパスをつなげてディラン・ライリー選手がトライを奪って取り戻し、竹山晃暉選手も飛び込みトライ、巧みな堀江翔太選手のトライと3連続トライ。松田力也選手とライリー選手が息を合わせてトライを挙げ勝利した。
当日は試合開始2時間前から場外にグッズ販売のブース、や市内飲食店などのキッチンカーが出店。スペシャルゲストとしてDJ KOOさんとシンガー・ソングライターのSennaRinさんがステージパフォーマンスで会場を盛り上げた。家族で来場した男性は「市内に住んでいるが来るのは初めて。前回の神戸戦はテレビで見て、一度は生で見てみたいと思って家族を誘った。ワイルドナイツの活躍を楽しみにしている」、児童は「選手のタオルを買って応援する」と話していた。ラグビーファンの男性は「何といっても、マリカ・コロインベテ選手とアタアタ・モエアキオラ選手(神戸)のマッチアップがすごすぎてやばかった」と試合を振り返った。
試合後ロビー・ディーンズ監督は「試合を勝利で飾れたことを本当にうれしく思う。相手は非常にいいパフォーマンスで我々にはプレッシャーがかかっていたが、特に後半、チームの効果的なプレーで相手を封じ込み勝利につなげることができた。決して楽な試合は一つもなく、これからどんどん山は険しくなっていくので、最後まで走り切れるようがんばりたい」と話し、竹山晃輝選手は「ホームでファンの皆さんの応援が本当に選手の力になっている。グラウンドでプレーしていても青いタオルが見え背中を押されているし、その中で今日勝ち切れたことが良かった」と笑顔で話していた。
リーグ戦全16試合のうちの13試合を終え、11連勝で暫定2位の埼玉WK。上位4チームのプレーオフ進出へ向け確実に前進した。
次回の埼玉ワイルドナイツホストゲームは5月7日。今季熊谷ラグビー場での最終戦となる。