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行田で「田んぼアート」田植え サッカーアニメ「アオアシ」の3人描く

田植えする参加者ら。約2.8ヘクタールの田んぼ、図案に合わせて細かくロープで区分けされている

田植えする参加者ら。約2.8ヘクタールの田んぼ、図案に合わせて細かくロープで区分けされている

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 「世界最大の田んぼアート」で知られる行田市の恒例行事「田んぼアートin行田」の田植え作業が6月11日・12日、古代蓮(はす)会館東側の田んぼで行われた。

青井葦人、福田達也、一条花の3人と行田市の花「古代蓮」をデザイン。©小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

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 「田んぼアート」は、田んぼをキャンバスに見立てて色彩の異なる稲を植え付け、文字や図柄などを表現する取り組み。2008(平成20)年から始まり、2015(平成27)年にはギネス世界記録(2万7195平方メートル)に認定された。

 15年目を迎える今年のテーマはサッカーアニメ「アオアシ」。プロサッカーリーグJリーグの男子高校生年代を育成する組織Jユースを舞台に、サッカーを通じて成長する姿を描く。市は日本の漫画、アニメ文化の注目度と今年11月に開幕するサッカーワールドカップの関心の高まりからコラボを決め、幅広い世代に興味を広げて市内観光につながることを期待する。

 11日は絵柄部分を植える中学生以上の田植えボランティア453人、12日は背景部分を植える田植え体験の230人が事前申し込みにより参加。田んぼ内に立てた約5200本のくいに沿って背景色の「彩のかがやき」や赤色の「べにあそび」、黒色の「むらさき905」、白色の「ゆきあそび」などの苗を植えた。市内の小学生児童は「初めて参加した。植えるのが楽しかった」「思ったより田んぼの水が深かった」と話していた。

 「忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊」の成田長親大将(野原のぼさん)は「これまでコロナ禍の中で皆が集まることは少なかったが、今日は青空の下、大勢の人々と良い時間を過ごすことができた。遠方からアニメファンの参加もあり、田んぼアートを通じて行田を知ってもらえればうれしい。秋には稲刈りもある。また元気な姿で会えるのを楽しみにしている」と話す。

 田んぼアートは7月中旬以降に苗が育ち、色とりどりの稲が生育して見頃を迎える見通し。隣接する古代蓮会館にある高さ50メートルの展望タワーから田んぼアート全体を眺めることができる。

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