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熊谷で「クビアカツヤカミキリ捕獲隊」活動 市商品券交付で後押し

捕まえたクビアカツヤカミキリを観察する参加者ら

捕まえたクビアカツヤカミキリを観察する参加者ら

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 桜の木に被害を及ぼす「クビアカツヤカミキリ」を捕まえる「クビアカツヤカミキリ捕獲隊」が8月20日、妻沼運動公園(熊谷市飯塚)で活動した。

体長3センチ(オス)その名のとおり黒くてツヤツヤした虫体で、クビ(胸部)が赤いのが特徴

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 クビアカツヤカミキリはコウチュウ目カミキリムシ科に分類される昆虫の一種。2018(平成30)年に特定外来生物に指定され、飼育することや生体の運搬を禁止されている。成虫はサクラ、ウメ、モモなどのバラ科樹木に産卵し、幼虫が樹木内部を食い荒らして樹木を枯れさせてしまう。熊谷市では2017(平成29)年に初めて被害を確認して以来、年を追うごとに被害地域が広がっている。

 市は昨年度から被害木の伐採や薬剤防除費用の一部を補助しているが被害拡大は収まらず、本年度は市内で捕殺したクビアカツヤカミキリの成虫20匹につき「まち元気商品券」1,000円分を交付する事業を新たにスタートさせた。同市環境政策課によると同23日現在、交付申請数は29件、捕殺した成虫数は3406匹に上る。捕獲地域は市内の妻沼地域や奈良地域に多いという。

 捕殺した成虫が続々と持ち込まれる状況から危機感を覚えた同課は先月「クビアカツヤカミキリ捕獲隊」を結成して協力者を募集した。7月30日に別府沼公園(西別府)で第1回の活動を行い、当日は2回目の活動として妻沼運動公園(熊谷市飯塚)で捕獲活動を行った。2日間で累計18人が参加した。

 集まった参加者は芝生広場の周りにある桜並木を歩いてクビアカツヤカミキリを探した。初めはなかなか見つからず、同課主任の伊藤真之さんが「今日は暑いから日の当たらない枝の影に隠れているかも。桜の木の根元や枝に幼虫が食べた木くずとふんが固まった『フラス』があるのが目印になる」と探すポイントを教えた。夏休みの自由研究のために家族で参加した小学生男児は、ノートを片手に桜の木を一本ずつ見て回っていた。

 活動時間は約1時間。たくさんの「フラス」は見つかったが補殺した成虫は1匹。第1回と合わせて計2匹だった。成虫を捕まえた女性は「6月末~7月初めは、たくさん補まえたけれど今日は1匹だけ。もう成虫はいなくなってしまったのかしら」と話していた。捕まえた成虫を観察しながら伊藤さんは「例年に比べて梅雨が極端に短く、その後に猛暑が続いて、成虫の飛散時期が早まってしまったのかもしれない。1匹だけでも捕まえて観察できたので、良かった」と話す。

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