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熊谷・シューベルトホールで音楽祭 地域と音楽家つなぐ、3日間「ます」演奏も

「地元で演奏できることに感謝している。コロナ禍でも対策を取り、できることをやっていきたい」と話す萩原さん(左)と大馬さん(右)

「地元で演奏できることに感謝している。コロナ禍でも対策を取り、できることをやっていきたい」と話す萩原さん(左)と大馬さん(右)

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 シューベルトホール(熊谷市曙町)で10月8日~10日、シューベルト作品を中心に演奏する「秋の音楽祭」が開催される。主催は楽友倶楽部(くらぶ)。

熊谷駅から徒歩5分。デイサービス施設「グッティースマイルケア」に併設するシューベルトホール。スタンウェイピアノを備える

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 熊谷在住のピアニストで地域音楽コーディネーターの大馬葉月さんが、「地域に密着したコンサートを開き、音楽家と地域をつなげたい。地域の皆さんに生演奏の良さを届けて、アーティストには活動の場をつくる。今は熊谷から国内外へ飛び出して活動している音楽家が、いつか戻ってきたときに、地元でも活動できるという環境をつくりたい」と企画した。シーズンごとに開催していくという。

 今回のプログラムはホール名にちなんだシューベルトの作品を中心に、1日目はピアノとバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの「室内楽アラカルト」、2日目は「ピアノの饗宴(きょうえん)」、3日目は「歌曲の魅力」と日ごとに異なる組み合わせで予定する。3日間にわたって演奏されるのはシューベルトの「ます」。1日目はピアノ五重奏の原曲。2日目はピアノ独奏や連弾でオリジナル編曲版を、3日目はソプラノ独唱で演奏する。大馬さんは「なじみのあるメロディーは曲の一部分。形を変えて各曲の『ます』に登場する。3日通していろいろな演奏を楽しんでもらえたら」とほほ笑む。

 出演者は熊谷在住や熊谷に縁のある音楽家、熊谷出身の音楽を学ぶ学生など9人。「若手音楽家や音楽を学ぶ学生に発表の機会を」と高校生・大学生も出演する。出演者でソプラノ歌手の萩原みかさんは「この音楽祭をきっかけに、シューベルトだけでなくさまざまな作曲家や作品、音楽家にスポットを当てて演奏をお届けできれば。来場するお客さまにはリピーターになっていただき、地域の若手音楽家や音楽を学ぶ子どもたちを応援してもらえれば」と呼びかける。「ピアノの大馬葉月さん、トロンボーン奏者の大馬直人さん、歌との珍しい組み合わせで、どんなコラボ演奏になるのか私自身も楽しみ」とも。

 開演時間は8日=16時~、9日・10日=14時~。料金は1日=2,000円、3日通し=5,000円。全席自由。チケットは電話(090-4011-7354080-6637-1852)で申し込む。

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