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熊谷・集福寺で市文化財指定記念特別公開と報告会

熊谷市の文化財(記念物・史跡)に指定された集福寺「法堂(本堂)」

熊谷市の文化財(記念物・史跡)に指定された集福寺「法堂(本堂)」

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 萬頂山集福寺(ばんちょうざんしゅうふくじ、熊谷市下奈良、TEL 048-521-3734)で9月10日、「集福寺境内と建造物群」の市文化財(記念物・史跡)指定を記念し、境内の特別公開と報告会が行われた。

報告会で解説する山下祐樹学芸員

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 県道太田熊谷線沿いにある同寺院。境内ある法堂(本堂)、庫裡(玄関)、仏殿、祖堂、禅堂などを巡る回廊を持つ、仏教の歴史と関わる建物配置「伽藍(がらん)形式」になっているのが特徴。各建造物は技術的な水準が高く、法堂と仏殿の建築様式は当時の社寺建築の変遷を知る上でも貴重な事例で、県の「ふるさとの森」に選定された豊かな自然環境に優れた境内を有するという。今年7月、熊谷市文化財(記念物・史跡)に指定された。

 特別公開と同報告会は、「集福寺建造物群の技術的意義」をテーマに専門家が解説するとともに多くの市民に拝観してもらい、地域の文化財を知ってもらおうと企画。当日は檀家をはじめ市民や建築彫刻に興味を持つ人など、県内外から100人が参加した。

 松本文雄住職は「室町時代の成田氏や徳川家康、江戸幕府から保護を受けた」という寺の歴史を紹介し、「とげぬき地蔵」で知られる東京・巣鴨の高岩寺が、同寺の末寺であることなどを話した。

 報告会で同文化財センターの山下祐樹学芸員が本堂や仏殿にある建築と彫刻の様式について解説。山下さんは「国宝『歓喜院聖天堂』を担った大工棟梁と彫刻師の系譜上にある人たちが高い技術を発揮した名作」と話し、本堂の欄間(らんま)彫刻は、江戸で活躍し熊谷に移住した名工の小川専蔵が担当したという調査結果を報告。今後は欄間や彫刻、格天井(ごうてんじょう)に描かれた無数の絵画を「美術品」と捉え、展示物や収蔵品と共に「集福寺ミュージアム」と題して本堂を一般公開するという。山下さんは「本堂内を美術館に見立てるのは市内初で、珍しい試み。彫刻や天井画を展示品のように鑑賞してもらえれば」と話す。「彫刻群や仏像の画像はデジタル化して『熊谷デジタルミュージアム』のサイトで公開していく」とも。

 本堂の拝観時間は9時~15時。事前予約が必要。拝観無料。

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