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行田・忍城にまつわる舞台作品 市民参加で郷土の歴史伝え、語り継ぐ

2日間で3回公演。公演時間は約1時間。「練習した長縄跳びと盆踊りを見にきて」と呼びかける出演者

2日間で3回公演。公演時間は約1時間。「練習した長縄跳びと盆踊りを見にきて」と呼びかける出演者

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 市民と忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊が参加する舞台演劇「忍伝説2022」が10月22日・23日、行田市教育文化センターみらい(行田市佐間)で上演される。

トリプルキャストで演じる甲斐姫役

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 忍城址を拠点に、観光客や市民に向けて忍城にまつわる歴史を紹介する紙芝居「忍伝説」を制作し披露している同甲冑隊と主催のNPO埼玉情報センターエンタメ事業部が、市民や子どもたちを主役に舞台を行うことで地元の歴史を知ってもらい、地域に伝わる話を語り継ぐきっかけになればと企画した。

 現在甲冑隊メンバーは総大将の成田長親、家老の正木丹波守、柴崎和泉守、酒巻靱負、足軽・あおの5人。脚本・演出の野原のぼさんは、甲冑隊の総大将・成田長親として活躍している。

 物語は戦国時代。石田三成の水攻めに耐え豊臣秀吉が唯一落とせなかった難攻不落の城として知られている現在の行田市にあった忍城を舞台に、水攻めでも落とされなかった理由を探り、城主と家臣や領民、子どもたちとの交流を描く。

 2日間で3回公演。領民の子ども役には同市立忍小学校の4~6年生の児童6人が参加し、長親の父・成田泰季と城主の成田氏長、娘の甲斐姫役はそれぞれ日替わりで市民が参加するという。取材した稽古日は平日夜にも関わらず、子どもたちが劇中で披露する盆踊りや長縄跳びなどを練習していた。踊りながら右手と左手を間違えたり、回る方向を勘違いしたりと、互いの踊りを見ながら笑い合い、練習する姿があった。

 野原さんは「忍城水攻めを題材とした映画『のぼうの城』の公開から今年で10年がたった。最近、のぼうの城や忍城の歴史について話しても知らない子が増えてきた。芝居で市民自身が演じることで、歴史の教科書には載っていないが、誇れる行田の歴史を地元の子どもたちに知ってもらいたい。自分の住んでいるまちの歴史を知るきっかけになればと思ったから、子どもたちと一緒に舞台をやりたい」と話す。

 開演時間は22日=13時、23日=13時、17時。入場料は前売り券=3,000円、当日券=3,500円。前売り券はオンラインフォームと観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ(行田市忍)で販売する。

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