テイクアウト専門の焼き菓子店「niko ちいさな焼き菓子屋」(熊谷市星川)が2月5日、星川通りにオープンした。
隠れた人気商品という「ワンちゃん用米粉のさつまいもクッキー」
米粉のマフィンやクッキーなどの焼き菓子を販売する店。店主の平井真由美さんはイタリアンレストランで働きながら、シェアキッチン「デンクマル」(原島)でマフィンやクッキーなどの焼き菓子を販売。小麦粉アレルギーの友人のために作った「米粉を使ったお菓子」をきっかけに、乳製品や保存料を使わない焼き菓子を作るようになったという。「米粉を使い出したら、面白くなって現在のお菓子になった。シェアキッチンで販売していた焼き菓子が口コミで広がった」と話す。
「何気ない日常に小さな幸せを。」をテーマに2021年からオンラインショップで販売を始め、「より多くの人に届けたい」と昨年、実店舗の出店を計画。ロゴマークのクマが働く、「絵本に出てくるような森のお菓子屋さん」に合う現在の物件に出合ったという。
店舗面積は28平方メートル。店内にはハンドメード作品を展示販売できるレンタルボックスのスペースを併設する。改装を手がけた設計士の白田和裕さんは「おかしとクラフト雑貨のニコイチスタイルにすることで家賃を抑えた小さな店にした」と話す。平井さんは「店内から眺める星川通りの雰囲気を気に入って即決した。白田さんと何度も話し合い、開放的なエントランス、白い壁と木で森のお菓子屋が形になった」と振り返る。
乳製品と保存料を使わない米粉のマフィンは、通常サイズ(直径6センチ、高さ5.5センチ)とミニサイズ(直径4.5センチ、高さ3.5センチ)の2種類。バリエーションは「チョコがけnikoマフィン」(410円)、本日のミニマフィンとして「イチゴ」や「オレンジと紅茶」(以上250円)など。米粉のマフィンは「冷めてもしっとりしているのでギフトにする方も多い」という。卵、乳製品、保存料不使用のクッキーは「チーズ&ペッパークッキー」(200円)、「米粉のnikoクッキー」(150円)、「ワンちゃん用米粉のさつまいもクッキー」(200円)など。全ての焼き菓子に米粉を使う。
平井さんは「店名は子どもが簡単に言えて、笑顔をイメージするようなnikoに、『ちいさな』は平仮名表記にした。何気ない日常が、ちょっとだけ幸せになったらいいなという思いが伝わる店にしたい」とほほ笑む。
営業時間は11時~17時。月曜定休。予約注文はインスタグラムのダイレクトメールで受け付ける。