![優勝メダルをかけガッツポーズの石川選手(左)と小林市長(右)](https://images.keizai.biz/kumagaya_keizai/headline/1683848070_photo.jpg)
今年3月に行われた「JOCジュニアオリンピックカップ・文部科学大臣旗未来くん杯第17回 全国中学生空手道選抜大会」中学1年男子形で優勝した熊谷市立吉岡中2年の石川皇輝選手が5月8日、小林哲也熊谷市長を表敬訪問した。
石川選手は4歳から空手を始め、小6の時に第21回全日本少年少女空手道選手権大会6年男子形で優勝、今回で2大会連続優勝となった。
形競技(空手の型)は、決まった順番でさまざまな技を繰り出す演武。技の正確さ、スピード、キレ、力の強弱、体の伸縮などが求められる。学年別の中学日本一を決める今大会で、参加者182人中、全試合1位通過で決勝進出。決勝戦では「五十四歩小(ごじゅうしほしょう)の形で小4の時に敗れた相手を制し優勝した。
小林市長は「日本一になるには本人の努力はもちろん、指導者、家族の支え、学校の理解があってこそ。これからも熊谷市の代表として毎回市役所に懸垂幕がかかるとうれしい」と期待する。
市空手道連盟理事長で石川選手を育てた松濤館流空手道仁悠会の宮澤邦雄師範は「中学生になり進化している。以前は1つの形を細かい部分まで一緒に作っていたが、今は自分の空手の世界観が出来上がっている。稽古と自主練習でさらに技に磨きがかかる。技のキレだけではなく重厚さ、空気を切る音が素晴らしい。大会で110%の力が発揮できるところが持ち味。精神力が卓越している」と話す。
学校での様子について、担任で部活顧問の小松将馬教諭は「クラスメートに慕われる存在。全国大会前にはクラスで壮行会を開き、皇輝がんばれ!とみんなで激励した。所属するラグビー部では体の使い方、ボールの扱い方、足の速さなど、既にトップアスリート。ケガをしないよう指導している」と話す。
今後7月に関東中学生空手道選手権大会、8月に全国中学生空手道選手権大会と続く。石川選手は「毎日自主練習に付き合ってくれる父母に感謝している。まずは目の前の大会で優勝することが目標。ゆくゆくはナショナルチームを目指したい」と意気込む。