起業や独立、開業間もない人を対象にしたセミナー「創業塾」が9月23日、熊谷市立商工会館(熊谷市宮町)で始まる。
熊谷市でビジネスにチャレンジする人を市と商工会議所がバックアップする「熊谷市特定創業支援等事業」。起業や独立開業を考えている人、開業して間もない人、事業アイデアを持つ人、第二創業・後継者候補を対象に創業の基礎知識を学ぶ場を提供する。
全4日間14講座。9月23日から毎週土曜に開講し、中小企業診断士、税理士、行政書士、社会保険労務士など各分野のプロフェッショナルが講師を務める。受講者は創業の実態と心構えや資金調達の具体的手法など創業に関する基礎知識から経営の指針づくりの基礎とマーケティングについて、財務会計の基本、税務の知識、人材育成、経営法務など事業に最低限必要な知識を学ぶことができる。
昨年は、新型コロナ対策として会場での受講のほかアーカイブ動画を視聴するオンライン受講もあり、31人が卒業した。開業直前に会場で受講した和食店「季節料理Sin」(熊谷市銀座)の店主・関口敬則さんは「受講が進むにつれて、経営者としての自覚が芽生えた。開店するに当たって補助金の情報が得られて良かった」と話し、オンラインで受講した「自爪育成・深爪矯正・巻爪矯正専門店 Nailsalon Cure」の店主・山本あゆみさんは「起業したての時に受講し、ベテラン経営者の話が役に立つ内容だった。店を開いている時間でも隙間時間で受講できたのが良かった」とセミナーを振り返る。
税理士、中小企業診断士の飯島賢二さんは「創業する人は大きなチャレンジ。不安だからこそのニーズを受け取るために創業塾をスタートさせた。新しくチャレンジしようという人に、支援体制や制度などの情報を届けたい。創業する人の立場になって考え、創業に優しい熊谷にしたい」と話す。
同商工会議所中小企業相談所 経営指導員の須永昌志さんは「当会議所では昨年度から創業支援をさらに強化し、ウェブサイト『創業ポータル~創業にやさしい熊谷~』を開設、創業者広報活動支援補助金を始めた。多くの人に取り組みを知ってもらい利用してもらいたい」と呼びかける。
受講料は5,500円(動画受講の場合は3,300円)。定員は30人。申し込みは熊谷商工会議所まで、電話(TEL 048-521-4600)と参加申し込み専用フォームで受け付ける。締め切りは9月13日。