現代アートとビンテージ家具を展示・販売するカフェ「北欧家具cafe megane」（行田市藤原町）がオープンして2カ月がたった。

天然木と挿し色が印象的なカフェ店内

　北欧家具のリペアや販売を行う「北欧家具 megane」が、県北地域にアートとカルチャーを感じられる空間を作り、同じ興味関心を持つ人たちが集う場所にしたいと開いた店。店舗面積は約80平方メートル。席数は、テーブル＝6卓15席。築50年の長屋をリノベーションした店内は、天井が高く、中央のカフェスペースを囲むようにビンテージ家具を展示。壁にはアート作品がかかる。

　メニューは「バスクチーズケーキ」（650円）や「レトロなメガネプリン」（750円）、「スコーン」（350円～）など、季節に合わせて用意する。紅茶は「ダージリン」「アッサム」「ニルギリ」「アールグレイ」（以上、500円）。水出しアイスティー、季節の紅茶もそろえる。水出しコーヒー、自然派ワインのほか、自家製のジンジャーエールやコーラ、季節のハーブやフルーツを生のままシロップに漬け込んだコーディアルドリンクもある。

　展示について、「作家さんの思いや作品の背景、ストーリーのある物に心惹かれる」と話すのは、店主の野口アヤミさん。「北欧家具も現代アートも一点物。古い物も新しい物も、スイーツもドリンクも一期一会の出合いを大切に。その時にしか味わえない空間や味を提供したい」と話す。

　オープンから2カ月がたち、SNSで店を知り来店した人から家具の修理依頼が入ったり、近所の人が偶然立ち寄ってリピーターになったり、鉄道情報誌で紹介されたりと、少しずつ口コミが広まっている。野口さんは「店をきっかけに北欧家具やアート、自然派ワインなどに関心を持ってもらえれば」と笑顔を見せる。「行田が文化的に発展していくための発信地になって、店と地域とが共に成長していけたら」とも。

　営業時間は11時30分～16時。不定期営業。営業日は毎月初旬にSNSで知らせる。