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行田の300年続く在来枝豆「さきたまめ」として販売 20日間限定

行田在来青大豆の枝豆「さきたまめ」

行田在来青大豆の枝豆「さきたまめ」

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 行田在来枝豆「さきたまめ」の販売が10月4日、埼玉県のスーパーなどで始まった。

行田はちまんマルシェ(毎週日曜)では枝付きも販売。このほか「カインズ行田店」(7日~9日)、「ウニクス鴻巣店」(9日)、東京丸の内「秋の味覚マルシェ」(12日・13日)で販売予定

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 行田在来枝豆は行田や熊谷を中心に栽培される固有種で、農家が代々自家用で栽培していた行田在来青大豆の枝豆。栽培が難しく、1年間のうち20日間程度しか収穫できない。生産者によると、1717年より栽培していたという記録が残っている。

 行田在来枝豆は、1975(昭和50)年ころには栽培がほとんど見られなくなったが、地元農家と県・市が協力して2007(平成19)年から栽培を再開。2022年時では生産者7人、作付面積は約150アールとなり、約5.4トンを出荷した。

 今年、行田在来枝豆を「さきたまめ」として名称を変えて出荷する。生産団体「行田豆吉(まめきち)クラブ」が生産を始めて今年で10年の節目であることからリブランディングする。生産者の関和英之さんは「田んぼのあぜを強化するためにまいていた主に自家用の枝豆だったが、そのおいしさにほれ、生産することになった」と振り返る。

 関和さんは「枝豆は夜に栄養を実に送る。栄養が詰まった枝豆を届けるために、温度の上がらない夜明け前から収穫する。枝豆の風味が落ちる前に収穫をやめ、高品質のものだけを出荷するため、わずか20日の収穫と限定している。古くから伝わる在来種のおいしさを多くの人に広めたい」と意欲を見せる。

 埼玉県内のイオンやスーパー、「観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ」「さきたまテラス」などで取り扱う。

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