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深谷の調味料メーカーが地元シェフと商品開発 「深谷ロメスコソース」

前列左から大東食研の神尾深谷工場長、藤原嵩思研究開発グループ長、栗原シェフ、後列左からTFYの梶野さん、大東食研の藤浪取締役営業本部長、野菜ソムリエの牧野さん

前列左から大東食研の神尾深谷工場長、藤原嵩思研究開発グループ長、栗原シェフ、後列左からTFYの梶野さん、大東食研の藤浪取締役営業本部長、野菜ソムリエの牧野さん

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 調味料メーカー「大東食研」(深谷市)が、1月28日から「深谷ロメスコソース」の販売を始めた。

「深谷ロメスコソース」道の駅おかべ他、ネットショップでも取り扱う

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 深谷市が取り組む野菜を楽しめるまちづくり「ベジタブルテーマパークフカヤ」の連携事業者=キャストらで開発したコラボ商品。深谷ネギを丸ごと1本、表面が黒く、柔らかくなるまで焼き、皮をむいて食べる「深谷カルソッツ」のために開発した。

 スペイン・カタルーニャ地方名物の焼きネギ=カルソッツに由来する「深谷カルソッツ」は、ネギ産地・深谷ならではの食べ方として近年広まっている。「ベジタブルテーマパークフカヤ」で開催中の深谷カルソッツ企画をきっかけに、イタリア料理店「パンチャピエーナ」(深谷市宿根)の栗原統シェフが「本場スペインでカルソッツにつける定番のロメスコソースを深谷で作り、広めたい」と調味料メーカー「大東食研」に商品開発を提案。ネギパウダーを扱うネギ専門卸売会社「TFY」、野菜ソムリエらも協力しオリジナル商品「深谷ロメスコソース」が完成した。

 コンセプトは「野菜で野菜がおいしくたべられるソース」。焼きネギをはじめ、焼き野菜、サラダ、温野菜、パスタ、サンドイッチ、ピザにも使える万能ソースとして、トマトソースと植物油脂、おろしにんにく、パプリカにピーナツのコクを加え、ネギパウダーで全体をまとめている。

 大東食研研究所の藤原嵩思研究開発グループ長は「栗原シェフのレシピを元に開発を進めた。一切の動物性原料、食品添加物を入れず野菜で作った野菜のためのソース。中でもネギパウダーは、青ネギの部分に含まれている自然のとろみ成分がソースの滑らかさを出すのにぴったり。深谷ならではの商品になった」と開発を振り返る。同社取締役営業本部長の藤浪伸二さんは「以前から地域と共に商品作りに取り組みたいという強い思いがあり、提案を受けてすぐやろうと急ピッチで開発を進めた」と話す。同社の神尾和宏深谷工場長は「地元深谷に自分たちが作っている商品が店頭に並ぶことで、従業員のモチベーションアップにもつながる。深谷土産になってほしい」と話す。

 栗原シェフは「本場スペインでは家庭によって味が違う、地域に根付いたソース。大東食研の公式サイトには発売に合わせてアレンジレシピを提供しているので、家庭でも活用してもらえたら」と話す。野菜ソムリエの牧野悦子さんは「深谷の飲食店でロメスコソースの認知度を高めて深谷ネギをおいしく食べてもらい、深谷野菜もこのソースでおいしく召し上がってもらえれば」とも。

 価格は1本200ミリリットル入り=550円。道の駅おかべ、道の駅はなぞの、深谷テラス、同社ネットショップで販売する。

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