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羽生のMD Libraryが3周年 「まちのえきびらき」で商店街の活性化に

MD Library内で行われた「おかねのいらないおたから市」の様子

MD Library内で行われた「おかねのいらないおたから市」の様子

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 コミュニティー施設「MD Library」の開設3周年イベント「まちのえきびらき」が3月24日、MD Library(羽生市中央2)と松原通り周辺で行われた。主催はMALL DESIGN(モールデザイン以下、MD)実行委員会。

「まちのえびらき」に集まったMALL DESIGNメンバー

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 MD Libraryは、「まちのえき」をコンセプトに築56年の旧洋品店を再生・活用して、図書館機能を中心に、スモールオフィスや自習室、セミナーやイベント、展示会など、さまざまな用途で利用してもらうことを目的に運営する施設。羽生市や羽生市商工会、地元企業、市民有志からなるMD実行委員会が運営する。メンバーはサポーターを含め現在84人。「未来の商店街をデザインしよう」、「地域課題でもある空き店舗や空き地を生かし、商店街をより魅力的なエリアにしていこう」と活動している。同施設のオープンから3周年の節目に、活動周知のため、「まちのえきびらき」を開いて、空き地や空き店舗を使った5つのイベントを行った。

 当日、MD Library内で行われた子ども用品のおさがりイベント「おかねのいらないおたから市」には0歳~80歳の約600人が来場。乳児を抱いた市内在住の女性は「今回が2回目。羽生市のラインとインスタで知った。ここには着なくなった服を持ってきて、普段買わないものを試せるので楽しみ」と熱心に服を選んでいた。2人の子どもを連れた女性は「子育てに悩んでいた時MD Libraryに出合い、スタッフの方に相談できて救われた」と施設との出会いを振り返った。

 施設前では、羽生市内の自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆店「はらだ珈琲」が出店。空き店舗の旧山屋呉服店は、「旧呉服店の売り尽くしセール」を行い、店内全品8割引きで販売した。別の空き店舗では、市内で創業予定という女性が「ヨガ教室」を行い、施設南側の空き地で開いた「MDあおぞらこうさくひろば」では、子どもたちが家具職人の作った台で輪投げ遊びをしていた。松原通りでは「第10回ムジナもんワイワイまつり」も同時開催し、10時前から家族連れや若者などさまざまな世代が来場した。

 MD Libraryで、棚に並ぶ本を見ていた夫婦は「イベントがなかったら入れなかった。外観とおしゃれな内観のギャップに驚いた」と話し、旧山屋呉服店のオーナーは「母親の他界を機に閉店したが在庫処分に困っていた。空き店舗利用のチラシを見て、声をかけ、今回のイベントで活用してもらえることになり助かった」と話す。

 実行委員の三幣ひとみさんは「『おたから市』は使わなければ『戻す』のも自由。(施設には)子育てを応援できる体制が整っているので、多くの人に利用してほしい」と話す。同委員の入江尚子さんは「今回は、MD Libraryの他、空き店舗と空き地を使った。出店者やイベントを考案した人がそれぞれ楽しかったと言ってくれてよかった。『まちのえきびらき』をきっかけに、貸してくれた空き店舗のオーナーさんと関係性を深め、創業希望者やこれから始める『はねすと(女性の小さな仕事づくりの応援)』受講生とのマッチングを目指し、街の活性化につなげたい」と意気込む。

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