「第20回ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」が4月20日・21日、秩父線行田市駅周辺で開催される。主催はNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク。
行田市の中心市街地に点在する蔵や近代化遺産の建物など22カ所を巡り、スタンプラリーを楽しみながら蔵の再開発や町の魅力に関心を持ってもらおうと同NPOが発足時から行ってきたイベント。ラリーの参加には、受け付け場所の「足袋蔵まちづくりミュージアム」(行田市行田)で参加を申し込み、「参加券付マップ」を受け取ってもらう。
蔵や建物では参加者を対象に催しを企画する。元足袋工場の「足袋とくらしの博物館」が足袋を販売、製造を実演するほか、「イサミスクール工場」では21日、行田市内で現在も足袋製造を行う店や団体が集まり足袋を販売・PRするイベント「足袋屋横丁」を開き、足袋被服工場だった「牧禎舎」には、ハンカチなど布小物の藍染体験、陶芸の絵付けのワークショップ、木工、服飾、小物、スタンプ、飲食品など合わせて13店が出店する。
足袋蔵原料倉庫だった「行田窯」は写真展を開催。「足袋蔵ギャラリー門」では人形作家・木暮照子さんと木心会の人形展を行う。「足袋蔵まちづくりミュージアム」で創作和太鼓集団「大泉太鼓」が演奏を披露し、昔のオルガンや生活道具などを展示する「古蛙(こあ)庵(モリバン蔵)」と建物の借り手を募集している足袋蔵「牧野本店」も内部見学を受け付ける。
参加費は200円(小学生以下は100円、着物で参加すると参加無料となり、「MY足袋づくり体験」の割引券=1,000円分も進呈する)。ラリー参加で「くましん」駐車場を発着場として会場内を周遊するボンネットバスの乗車券、足袋とくらしの博物館入場無料の特典も用意。20以上のスタンプ獲得でオリジナル絵はがきを進呈する。
同法人代表理事宮本伸子さんは「『和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田』として日本遺産になったこともあり、蔵などの近代化遺産が大事だと思われるようになってきているようだ。イベントでは特別に公開される蔵も多く、この機会に日常と違った蔵の魅力を味わってほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~16時(21日は15時まで)。