「地域の暑さ対策」を考えるワークショップが6月1日、アズ熊谷「KUMAGAYA PLACE HALL」(熊谷市筑波)で開催された。
歴代の国内最高気温を観測した5都市(熊谷市・浜松市・高知県四万十市・岐阜県多治見市・山形市)の民間団体が暑さ対策や涼しく過ごすための取り組みを報告したり話し合ったりするイベント「アツいまちサミット2024」の一環。コロナ禍を経て5年ぶりに5都市のメンバーが一堂に会した。
当日は、各都市のまちづくりに携わるメンバーと活動に興味を持つ大学生など50人が参加し、「水分補給」をテーマに、各都市が5グループずつに分かれてアイデアを出し合い問題点などを話し合った。そろいのTシャツでテーブルを囲んだ参加者らは、約1時間にわたり活発に意見を交換。地域産業や特産物とコラボしたイベントや企業と連携して暑さから考えるSDGsのワークショップ、子どもたちに「暑さ対策」を知ってもらうためのクイズやゲーム大会など、さまざまな提案が上がった。
多治見市観光協会「たじみDMO」の小口英二さんは「5年ぶりに皆さんと一緒に話し合うことで、イメージをグレードアップできた。参加者の数だけアイデアも多く、集まることへの価値も感じた。工夫を凝らしながらそれぞれの町に合わせ水分補給を呼びかけていければ」と話す。
熊谷市チームは、市の中心市街地を流れる星川に毎年設置している「グリーンカーテン」のパワーアップや「クーリングシェルター」の拡大、親子で楽しめる「水かけまつり」「盆踊り大会」の開催などを決めた。ワークショップを主催した「アツいまち」代表理事の中島雄平さんは「各地域で行なってきたが、外からの視点や意見も取り入れてより良くしていこうと各グループに他地域の人も入ってもらった。良い事例は来年・再来年と続けていきたい。暑さを逆手に取ってのまちづくりの促進や地域の資源を使った暑さ対策などにも積極的に取り組んでいく」と話す。