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利根大堰で取水量1000億トン 到達記念限定カード配布始まる

水の日(8月1日)に配布開始した「1000億立方メートル到達記念カード」(左)と公式ダムカード「武蔵水路」(右)を紹介する職員ら

水の日(8月1日)に配布開始した「1000億立方メートル到達記念カード」(左)と公式ダムカード「武蔵水路」(右)を紹介する職員ら

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 利根大堰(とねおおぜき)の取水量1000億立方メートル到達を記念する限定カード「1000億立方メートル到達記念カード」の配布が8月1日、利根導水総合管理所(行田市須加、TEL 048-557-1501)で始まった。

利根川上流のダムで蓄えられた水を、一日も途絶えることなく安定して届ける利根大堰。今年3月に利根導水路大規模地震対策事業を完了し、南関東で想定される直下型地震にも対応する

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 利根大堰は、利根川の水を東京や埼玉、群馬に届ける利根導水路施設の一つ。首都圏約1670万人の暮らしを支える水道用水や工業用水、農業用水、浄化用水を安定して供給している。1968(昭和43)年の管理開始から56年、今年6月20日に累計取水量が1000億立方メートルに到達。管理する水資源機構が、利根大堰の重要性や役割を広く知ってもらおうと到達記念の特別限定カードを製作した。

 カードのサイズはダムカードと同じ縦63ミリ×横88ミリ。利根大堰の象徴的な水路や施設の写真を使い、上部には「100,000,000,000」と英数字で数の迫力を表現。きらきら光るホログラム加工で特別感を演出する。裏面には施設を紹介する文と、これまでの歴史を伝える記念動画にリンクする二次元コードも配置。デザインを担当した同施設職員は「施設の規模や重要性を伝えられるようにデザインした。カードを通して利根大堰が地域にもたらす恵みを感じてもらえたら」とほほ笑む。

 利根川河口から約154キロ地点にある利根大堰。堰幅は490.8メートル。行田市と群馬県千代田町にまたがり、安定して取水するために12の門(ゲート)を操作し水位を一定に保っている。24時間365日監視体制を取り配水管理し、見沼代用水路、埼玉用水路、武蔵水路、邑楽用水路、行田水路に分水する。最大取水量は毎秒約134立方メートル。

 水資源機構利根導水総合管理所長の秋場宣吉さんは「1000億という数字は、日々の巡視や設備メンテナンス、配水操作をはじめ、多くの関係者の協力で積み上がったもの。われわれには感慨深い。水質、降雨状況などを気にかけながら日々の操作を通じて、今後も地域社会に貢献していく」と話す。

 カードは平日限定で先着1000人に配布する。受付時間は8時30分~17時。

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