「第5回 祭り蒐集品展 うちわ祭展 新島章夫コレクションVol.10」が11月1日、大和屋くまがや館(熊谷市筑波、TEL 048-521-4625)で始まった。
「第5回 祭り蒐集品展 うちわ祭展 新島章夫コレクションVol.10」展示会場
熊谷山車屋台研究会会長の新島章夫さんが長年収集してきた、熊谷うちわ祭に関する資料や収集品を紹介する同展はこれまで、熊谷うちわ祭への理解を深め、祭り文化を後世に伝えることを目的に、同館や市内施設で開催してきた。コレクション展示は2006(平成18)年の「うちわ祭ポスター展」から毎回テーマを変え、今回で10度目。同館での「うちわ祭蒐集展」は5回目となる。
駅から徒歩8分の場所にある「大和屋くまがや館」の2階会場には、祭りの歴史や変遷を示す写真パネル、実際の山車や屋台の舵部分、彫刻、山車模型、図面、祭礼品など200点以上を並べる。2026年に年番を務める筑波区の歴史にスポットを当てたパネル展示もあり、1916(大正5)年に新調した山車や1961(昭和36)年に新調した三代目山車など、個人コレクションで今回限りの貴重な物という。新島さんは「並べきれない。これでも5分の1くらい」と話す。
熊谷市籠原本町で祭りに携わる山田大輔さんは「以前から見たいと思っていた新島さんの展示。当時の祭礼や貴重な写真、知らない情報ばかりで来たかいがある。夏の祭りが終わって4カ月のこの時期に開催というのもうれしい。来年の祭りに向けて気持ちが高まる」と笑顔を見せる。
「大和屋くまがや館」は昨年創業200周年を迎えた大和屋が運営する地域情報発信施設。2025年12月で閉館することが決まっており、ギャラリー展示は今回が最終回となる。
同施設スタッフでコミュニティーサイト「くまがやねっと」運営スタッフの「なべさん」は「新島さんは長年くまがや館を盛り立ててくださった。今年で17回目を迎えた主催イベント熊谷うちわ祭写真コンクールの審査員も長年務め、20年間にわたって当施設とうちわ祭の振興に貢献されてきた。くまがや館の最後を飾るギャラリー展示として、新島さんへの感謝の意味も込めてお声がけした」と話す。「展示期間中に新島さんに会えれば、本人から展示品に関するこぼれ話を聞ける機会もあり、来場者が祭りへの情熱や歴史を身近に感じられる場になっている」とも。
開催時間は10時~17時。入場無料。11月9日まで。