熊谷市久保島地区の彼岸花「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」が見頃を迎えている。
沿線最大級の曼珠沙華群生地は、のんびりした田園風景の中、JR高崎線を挟み、久保島大神社(久保島471)を中心に一帯に広がる。神社で曼珠沙華これほど咲いているのは、全国的にも珍しいという。
埼玉県内の曼珠紗華といえば、日高市の巾着田、幸手市の権現堂堤などが知られている。最寄り駅がJR籠原駅である久保島地区の曼珠紗華も、数年前に全国紙で紹介されてから都内から電車で一本で来られるアクセスの良さで注目され始めた。
駅の美化、盆栽など各種展示などを通じて地域貢献するボランティア団体「籠原駅を愛する会」は、折しも今年設立30周年。同会森田道和会長は「北口の整備も進み、籠原駅は今転換期を迎えている。始発駅としての利便性は住民にとって大きな魅力だが、これからは東京や県南部から人を呼べる駅になってほしい。曼珠紗華がそのきっかけになれるといい」と話す。
冷夏だった今年は、例年よりも早く開花した。今年14回目を迎える「曼珠沙華の里まつり」は10月1日、士幌町農協熊谷事業所駐車場で開催予定。