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深谷市で「寺カフェ」開催へ 「とうふ店の現在」テーマに、手作り体験や座談会も

モヤシ、漬物から建築など多方面から社会を考えるディスカッションの様子

モヤシ、漬物から建築など多方面から社会を考えるディスカッションの様子

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 深谷市の瑠璃光寺(深谷市稲荷町北)で10月21日、寺カフェ「とうふ屋のご意向」が開かれた。主催は産学官連携プロジェクト「ゆめたまご」。

在来大豆を使った豆腐作り体験

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 創建1200年という寺院を会場に、地元企業とコラボし地場産業の魅力を発信する同企画。これまでにオリーブオイル、在来大豆、モヤシ、寺の食事(じきじ)作法、漬物をテーマに開催している。

 6回目となる今回のテーマは「とうふ店の現在」。同プロジェクトメンバーの「深谷とうふ工房」が手掛ける「在来種大豆を使った手作り無添加とうふ」の魅力を伝え、とうふだけでなく食品産業の諸問題を考えた。

 「深谷とうふ工房」所長の中西千恵子さんは、「自分たちの工法」や「今年になって進んでいる業界の定義づくり」など、「とうふを考える」ためのポイントを提示したほか、瑠璃光寺住職の永島祐照さんがとうふの歴史や日本仏教との関わりを話した。

 その後、参加者たちは、「豆腐作り体験」や「リリースヨガと終活セミナー」を行い、最後はプロジェクトメンバー数人とほかのとうふ業者を交え、適正価格や添加物、流通の変化やフードマイレージ、消費など多方面から考える食の課題についてのディスカッションを行った。

 西東京市から参加した食と農に関係するグループ・メンバーの丸山修さんは「とうふを作ったのは初めてでいい経験になった。自分たちの活動が深谷地域と連携する方法はないか」と話す。

 市内在住の米元七海さんは「深谷に引っ越して2年。子どもができてから食への関心が高まっていただけに、大変勉強になった。自分が知ったことを、他地域の子育て世代にも伝えて行きたい」と話す。

 中西さんは「私たちのとうふが、参加者の皆さんに知ってもらえたのがうれしい。工房は移転するが自分たちの信じるとうふを作り続ける」と笑顔を見せる。

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