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東松山のコミュニティーカフェが一時閉店へ 利用者から「寂しい」との声も

まちカフェの看板横に立つチーム東松山の松本さん

まちカフェの看板横に立つチーム東松山の松本さん

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 東松山のコミュニティーカフェ「東松山まちカフェ」(東松山市箭弓町、TEL 0493-59-8548)が11月5日、立ち退きのため一時閉店する。運営はNPO「チーム東松山」。

蔦が絡まり、あたたかい雰囲気の店舗外観

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 同市の空き店舗対策事業1号店として2010年にオープンした同店。まちづくりのためのコミュニティーカフェとして、環境保全を軸に農業者と市民をつなぐ活動や女性起業家のためのステップアップ事業、チャレンジショップとして場所の提供、不登校の児童や保護者が集まる企画などの活動を行ってきた。

 テーブル14席、カウンター2席でキッチン付きのカフェスペースを時間単位で貸し出しており、地産地消をテーマに月曜から金曜まで日替わりシェフがランチを提供。自家酵母を使ったパンランチや市内牧場のスタッフが提供する牛肉料理、野菜ソムリエのそばランチなどがあり、一時閉店の知らせに「無くなってしまうと寂しい」「次はいつ食べられるの」と客から声があったという。

 同NPO代表理事の松本浩一さんは「生産者の顔が見える食材を使い食事を提供したいとランチを始めた。現在は起業したいと考える人に『チャレンジの場』としても場所を提供している。一日体験の人もいれば、長期間試す人もいる」と話す。「店を持ちたい人には試せる場所が必要だと思う。課題も見つかるし材料費や光熱費、人材のことも見えてくる」とも。

 ランチ営業以外の時間も、囲碁カフェやひきこもりカフェなど幅広い年代に利用されている。

 松本さんは「隣接する施設建て替えのための立ち退きで一時閉店となるが、12月に仮店舗での営業も始める。今後はまちづくりからコミュニティーを広げ、ソーシャルカフェとしてさらに町全体の交流を活発にしていければ」と話す。

 営業時間は10時~16時。

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