埼玉県深谷市の大慶堂が11月1日、漢方の販売スタイルでグッドデザイン賞を受賞した。
同社は1913(大正2)年に薬屋として創業し、漢方相談や保険調剤、在宅医療支援など地域の健康を支えてきた。グッドデザイン賞受賞に取り組んだのは、伸び悩む漢方の市場に一石を投じたいとの思いから。
グッドデザイン賞を受賞したのは「ナチュラルヘルスケア」ブランドの5種類の漢方。「動く」「休む」「見る」「巡る」「温める」など、見ただけでどんな効能かが分かるようにしたのが特徴。
開発プロデューサーで同社取締役でもある岡正純さんは「私たちはこれまでお客さまの健康寿命を延ばすお手伝いをしてきた。一般的に漢方は商品名を読んだだけでは分かりにくいものが多く、パッと見て効能が分かる商品を作りたかった」と話す。
贈答用にオリジナルの桐箱も開発。「ふかやのくすりばこ」という地域事業連携で、埼玉県本庄市の関根桐材店とコラボレーションした。
岡さんは「桐箱は昔から薬や漢方の入れ物としてきた歴史がある。機密性が高く、酸化から守る桐材で作ったデザイン性の高いおしゃれな桐箱に入れて大切な人にプレゼントしてほしい」と話す。
同商品は2018年上旬から販売予定。