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深谷の生パスタ専門店が20周年 開店年のレシート持参で金額サービス

店の前で笑顔を見せる栗原さん

店の前で笑顔を見せる栗原さん

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 深谷の生パスタ専門店「Pancia Piena(パンチャ・ピエーナ)」(深谷市宿根、TEL 048-575-2535)が5月26日、オープン20周年を迎える。

店内には「今日の深谷ねぎ」情報も

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 深谷市出身の店主の栗原統さんがオープンした同店。毎年開店記念日に来店客へ感謝の花苗100鉢をプレゼントしているが、今年は20周年を記念して「1998年のレシート持参で金額分サービス」企画を行う。

 1998(平成10)年に同店で食事し支払ったレシートを持参すると、一枚に限り記載金額分を飲食利用金額から引く。栗原さんは「オープン当初、技術も心の余裕も今より当然なく、不満足のまま帰してしまったお客さまも多いと思う。20年前とは店の雰囲気もメニューも異なる。店の変化を見てもらい、来店のきっかけになってくれれば」と話す。

 自家製地粉オリーブ生パスタを提供し、同市の「深谷ねぎ」「深谷もやし」を使うなど地産地消に取り組む同店。「オープンから20年、いろいろあったが転機は震災後、物流がストップしたときに周りを見渡して地元食材の良さに気がついた」と栗原さん。「イタリア料理といってもシチリア地方やナポリ地方など地方料理の総称。その土地のものを使い料理するのが一番いいはず。それなら深谷だけでしかできない『深谷イタリアン』を作ろうと思った」と話す。

 その後、メニューは乾麺から自家製生パスタへ変化したほか、地元食材を使った料理を次々生み出した。店内だけでなく地域の祭りやフードイベントにも出店。中でも深谷ねぎ、深谷もやし、深谷の日本酒を使った「深谷ナポリタン」は「前回も食べておいしかったからまた食べたい」とリピーターがいるほど。栗原さんは「ファンが多いのでイベントに欠かせない。ノスタルジックな食べ物なのでトマトソースよりケチャップの甘酸っぱさ、地酒が良い味を出している」と話す。

 「続けることは大切」と栗原さん。家族と七五三のお祝いに食事に来ていた女の子が彼氏を連れて食事に来たり、学生時代にアルバイトしていた元スタッフが、出産して子どもを連れてきたりするという。「お客さまもスタッフも地域の方々も、さまざまな出会いがあり、有り難いことにここまでこられた。20年前の自分は未熟で恥ずかしいが、20年後も今の自分は『まだまだだった』と思い返せたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時。ディナー=18時~21時(日曜はランチのみ)。月曜定休。レシート持参企画は6月30日まで。

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