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熊谷で小学生がコーヒー実験 ワークショップで夏休みの宿題に役立つ学び

お湯以外の液体でコーヒーは入れられるのか?の実験

お湯以外の液体でコーヒーは入れられるのか?の実験

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 JR熊谷駅ビル内のコミュニティースペース「クマガヤプレイス」で7月29日、小学生対象のワークショップ「コーヒーで実験をしよう」が行われた。共同企画はPLACE COFFEEと MOTHER SHIP Study。

コーヒー の栽培の手順まで細かく勉強した

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 同スペースで毎月開催されているマルシェイベント「PLACE MARKET」の一企画として行ったワークショップ。夏休みを迎えた子どもたちに向け、コーヒーについて知り実験することで自由研究に役立つ学びを提供した。

 内容は、コーヒー豆を手に取りかじる、なめる、観察することから始まり、コーヒーの木から豆ができる過程や歴史を確認し、お湯以外でコーヒーを入れられるか実験した。

 実験は豆をひき方別に「粗挽き」「細挽き」「ひかない(豆のまま)」に分け、「お湯」「水」「炭酸水」で入れてみるというもの。コーヒーが落ち切るまでの時間、入れた後に残った豆の重さ、できたコーヒーの色を比べ、表にして書き込みながら進んだ。参加した子どもは色味の違いを上から見たり横からのぞき込んだり、なぜ落ちるのに時間がかかっているのかと不思議そうに計りを確認したりしていた。中でも「炭酸水」で入れた時は、ブワッと膨らんだコーヒー豆と水の様子に目を見張り面白がった。

 参加者した小学4年生の男子は「炭酸水で入れてみた時が一番面白かった。味見してみたら、思っていたよりもまずくなかった」と話した。表に書き込んだ実験結果を持ち帰り、家でまとめるという。

 「予想していた結果とは異なる現象とその理由を考えることで、さまざまな視点を持つチャンスとなったと思う」と話すのは、企画した「MOTHER SHIP Study」の飯野泰弘さん。「実験だけでなく、コーヒー豆自体が多くの人の手で作られていることや、世界中の中でもコーヒーベルトと呼ばれる特定の国でしか育成していないことなど、小学生にとっては、これから学校の学習を進めていく中で、悲しい歴史や経済格差などを肌で感じる教材としての『コーヒー』を知る最初の一歩となったはず」と笑顔を見せる。

 飯野さんは「普段、実際に小・中学生に学習を指導していても、科目を横断的に学んでもらう機会をつくるのは難しい。私たちが暮らしている世界は、学校の教科のように科目別ではなく、つながっているオーガニックな世界。このことを体現できるイベントを今後も展開していきたい」と話す。今月14日には、熊谷図書館との共同企画として、300体の動物のはく製を目の前に、「進化」をテーマにした研究ツアーの開催を予定している。

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