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行田の田んぼアートが見頃 猛暑影響も、水面に青空映え

古代蓮会館の展望室から見える田んぼアート

古代蓮会館の展望室から見える田んぼアート

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 世界最大級の「田んぼアート」で知られる行田市の水田では現在、「アート」が見頃を迎え、同時に猛暑の影響も浮かび上がっている。

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 2015年に「未来へつなぐ古(いにしえ)の奇跡」のテーマで、「最大の田んぼアート」としてギネス世界記録TMに認定された同市の田んぼアート。2016年のテーマは「ドラゴンクエスト」、2017年はテレビドラマ「陸王」とコラボするなど、世界最大級2.8ヘクタールの大きさやテーマで毎年話題となり、県内外から観光客が訪れる。

 11年目となる今年のテーマは「大いなる翼とナスカの地上絵」。巨大なコンドルをメインに、南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」、同市のシンボル「古代蓮」を合わせたもの。

 例年7月下旬に見頃を迎えるが、今夏は隣の熊谷市で7月23日国内観測史上最高となる41.1度を記録するなど、周辺地域も記録的猛暑に見舞われ、残念ながら絵柄の中には浮かび上がらない部分もあった。

 同市農政課の担当者によれば、高温により生育不良が発生。6月に植えた8色の品種のうち「黄色」と「オレンジ色」の稲が枯れてしまったという。同市は捕植を行ったが難しく、今後も補植を考えるとしている。緑や黒色などの品種は順調に育っており、全体のデザインに大きな影響はないという。

 田んぼアートが上から眺められる古代蓮会館展望室で、県内から来たという夫婦は「枯れてしまったと聞いてびっくりしたが、コンドルも花(蓮)もはっきり見えている。水面に空と雲が映っていて、これも絵になるのでは」「今年はそれだけ酷い猛暑だと分かる。すくすく育つ稲もあり、自分になぞらえて体に気を付けて夏を乗り切りたい」と話した。

 古代蓮会館の入館料は、高校生以上400円、小・中学生=200円。

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