シニアの地域デビューを応援するイベント「落語&音楽(らくらく)地域デビュー」が9月29日、埼玉縣信用金庫さいしん熊谷本町ビル4階のさいしんホール(熊谷市本町)で行われる。
「あなたの『楽しい』が誰かの『うれしい』になる」をコンセプトに掲げ、地域デビューに興味のあるシニアに向けて県北部地域振興センター(末広、TEL 048-524-1110)が企画したイベント。落語や音楽をはじめ、活躍中の「地域デビュー楽しみ隊」メンバーによる講演、合間に身体を動かす健康体操のコーナーも予定する。
当日講演する「地域デビュー楽しみ隊」の浜宮文博さんは東松山市在住。自分には無縁だと思っていた落語を「やってみようかな」と冗談で口にしたことがきっかけで習いはじめ、昨年12月に孫と一緒の舞台でデビュー。観客の前で「落語」を披露した。デビュー以来、市民大学や地域の自治会などから「落語をお願いしたい」と依頼が入るようになったという。地元で落語をしたいという仲間も集まりはじめ、グループでも活動している。
「始めるのは何でもいい」と話す浜宮さん。「何ができるのかではなく、始めてみること、一歩入って何かやってみることが大事。もしも自分に合わない場合、合わないと分かればいいと思う」と話す。
浜宮さんは「年齢を重ねて老いていくだけかと、若い人に対して負い目を感じていたが、会社や社会的な活動以外で自分の楽しみを見つけて活動し始めると、新しい他者との関わりの世界が待っている。年上の人の頑張る姿を見て刺激を受け、希望や元気をもらったり、違いに気が付いたりする。交流しながらさまざまなことを感じ考えることが大切なのでは」と話す。講演では地域デビューのきっかけになった体験やこれからの仲間づくりについても伝える予定。
開催時間は13時30分~15時30分。定員160人。参加無料。申し込みは9月4日から、県北部地域振興センターで電話またはメールで受け付ける。