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熊谷のかき氷店「慈げん」移転から2カ月 店独自のルールに込められた店主の思いとは

店舗前で予約客を待つ宇田川さん

店舗前で予約客を待つ宇田川さん

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 熊谷のかき氷店「慈げん」(熊谷市宮町、TEL 048-526-1719)が移転して2カ月がたった。

熊谷のかき氷店「慈げん」店内

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 八木橋百貨店裏から移転し、かき氷ファンの間で「かき氷の聖地」と呼ばれる同店。入店には整理券が必要で、店頭には連日「満員御礼」の札がかかる人気店だ。

 店主の宇田川和孝さんは整理券を持った予約客を店の外で出迎え、客を店内へ案内した後すぐ店の外へと出て次の予約客を待つ。

 店主が店内にいないことについて、宇田川さんは「店内の接客、かき氷の製造、提供は任せられるスタッフがいるから全て任せている」と話す。

 店内には、「ザ・すいか」や「抹茶チョコミント ラテっぽい」など独創的なかき氷メニューが並ぶ。その中から事前に「何杯、何を食べるか」を決め事前に会計を済ますルールが特徴。

 「こだわりはない」と話す宇田川さんだが、セルフサービスの水とお茶の温度、かき氷をおいしく食べられるよう調節する店内温度や湿度設定、2杯目の間に箸休めとして提供する漬物の味と食感、朝の整理券配布など客が快適に利用できるよう細部に工夫を施す。

 宇田川さんは「事前に整理券の配布を始めたのは、熱中症対策と、行列に並ぶ無駄な時間をお客さまにかけさせたくないから。漬物を出すのはかき氷とは違う食感と味を挟むことでお客さまの舌をリセットするため。水とお茶の温度はお客さまの体が冷えないように考えている」と話す。

 「全国各地や海外からお客さまが来てくれるのは本当にうれしいこと。スタッフは現場でたくさん挑戦をしてほしい。現状維持は衰退を招く。毎年新作のかき氷を出し続けるのはそれが理由。ただ最近の新作の一つはスタッフが開発したもの」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~16時。整理券配布は、平日=8時~、休日=7時~。

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