9月23日に熊谷スポーツ文化公園で開催された熊谷オーガニックフェスのステージ観覧席で、ろうあ者らが健聴者と共に音を感じることができる機械「Ontenna(オンテナ)」が無料レンタルされた。
富士通が開発中のオンテナは、音の大きさをリアルタイムで振動と光の強さに変換し、リズムやパターン、音の大きさを感じることができるもの。USBメモリを一回りほど大きくしたサイズで、お勧めの装着場所として髪の毛にヘアピンのように付けて使う。首元や、手に持って使うなど、振動が感じられる場所ならどこでも使用できる。
当日は、ろうあ者に限らず、健聴者にも貸し出され、1日で50人が利用した。
オンテナプロジェクトリーダーの本多達也さんは「オンテナは、耳以外で音を感じられる新しいデバイス。ろうあ者の人だけでなく、健聴者の人にも装着してもらって、一緒に楽しめる世界をつくっていきたい」と話す。