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深谷で命の循環伝える絵本「にわとりからのおくりもの」 関東の養鶏農家プロジェクトで

ユーモラスで親しみやすいイラスト

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 養鶏を通じて命の循環を伝える「ぼくらのひよこプロジェクト」のリーダーで深谷市の「愛鶏園」(深谷市本郷、TEL 048-585-3515)が現在、卵とひよこにまつわる絵本「にわとりからのおくりもの」を販売している。

現在、絵本のキャラクターを描いたパッケージの卵も販売している

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 出版したのは関東で「よいたまごは、よいひよこから生まれる」という信念に共鳴する養鶏家が集まった神奈川養鶏連「ぼくらのひよこプロジェクト」実行委員会。

 プロジェクトリーダーで同園代表の齋藤大天さんは「そもそも卵は食べるためのものではなく、ひよこが生まれるためのもの」と話す。今やどこででも手に入る卵の本来の価値や有り難さを伝えたい。卵にはひよこに育つまでに必要な栄養が全て詰まっていることから、卵の素晴らしさ、命の結びつき、命をいただくありがたさを知ってもらいたいと絵本を作ったという。

 ある日「おじさん」がオムライスを作ろうとして卵に手を伸ばすと中からヒヨコが生まれてしまい、追い掛け回すうちに、母鶏が心配しているのではと思い母鶏を探しひよこと母鶏を会わせてあげた。母鶏はおじさんに産みたて卵をお礼にプレゼントするというストーリー。どこかほっこりするようなイラストで描かれている。

 制作に当たっては、同市内の児童書専門店「子どもの本の店アスラン」へ原稿を持ち込みせりふや場面設定など何度も推敲(すいこう)したという。齋藤さんは「絵本は子どもにとって、自分の一番大好きな人が語ってくれる最も身近ですてきなエンターテイメント。未来を担う子どもたちやそのお父さんお母さんに少しでも触れていただけたら」と話す。「卵は鶏からの贈り物なんだと伝えたい」とも。

 価格は1冊200円。愛鶏園で取り扱うほか、「アスラン」でも読むことができる。

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