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熊谷の菓子店で乳がん検診啓発イベント 地元落語家が高座披露、笑いで免疫力アップ

来場を呼び掛ける栗原室長(中央)とくまがやピンクリボンの会メンバー

来場を呼び掛ける栗原室長(中央)とくまがやピンクリボンの会メンバー

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 NPOくまがやピンクリボンの会が5月12日、「梅林堂 本店カフェTORAKICHI(トラキチ)」(熊谷市箱田)で乳がん検診啓発イベント「落語で母の日キャンペーン」を行う。

落語で母の日キャンペーンの案内

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 5月12日の母の日に合わせ、笑いで免疫力アップを図り、乳がん検診啓発を呼び掛けようと企画した同イベント。1864年(元治元年)創業の老舗菓子店「梅林堂」とコラボする。当日は、同市を中心に活躍する落語家「鹿鳴家ゑん側」さんと「花追亭みみ寿」さんが高座(11時、13時)を披露するほか、乳がんとがん検診に関する展示やグッズ販売を行う。

 落語の演目は、「老婆(ろうば)の休日」「手紙無筆(てがみむひつ)」。同NPO代表理事の栗原和江さんは「笑うことで免疫力アップを期待したい」と話す。

 会場では、梅林堂の定番商品「やわらか」「さくさく」「武州路」のほか、コーヒー、紅茶などのドリンクを提供する。同NPOの活動に賛同する「子育てネットくまがや」と、熊谷市立荒川中学校の生徒が制作したメッセージカードの展示、華道家・大嶋理寿さんの生け花展示、触診モデルを使った擬似体験コーナーも用意する。

 梅林堂企画室長の栗原久直さんは「人と人の心をつなげ、その時間を豊かにするお手伝いをしたい」と話す。本店カフェではこれまで、地域の情報発信拠点としてケーキバイキングや音楽ライブ、地元野球チームの応援イベントなどを行ってきた。栗原さんは「菓子店には女性のお客さまが多く、スタッフも大半が女性のため、乳がんについて知ってもらう良い機会になる。幅広い年代の方にご来場いただき検診率向上に繋げられれば」と話す。

 同NPOの栗原さんは「がんは早期発見が重要。がんになってしまったら本人はもちろん、家族や周囲の悲しみも計り知れない。悲しい思いをする人を一人でも減らしたい」と話す。「がん啓発活動は全国各地で行われているが、地元企業とコラボする例は珍しい。菓子店とコラボすることで、地域の方々にも情報が伝わりやすく啓発の後押しになるはず。コラボイベントが良い例となって熊谷から全国へ広がればうれしい」とも。

 開催時間は10時~15時。入場無料。

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