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熊谷のギャラリーで三味線ライブとアート作品展示 月待ち講トークセッションも

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 民謡三味線演奏と和紙人形のお披露目が5月12日、熊谷のギャラリーとイベントスペース「二十二夜(nijuni-ya)熊谷の結わえるトコロ」(熊谷市中西)で行われる。

民謡三味線演奏と和紙人形のお披露目の案内ちらし

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 地域コミュニティーの新しい形を求めて、敷地内の蔵と倉庫を利用しギャラリーやイベントスペースとして開放している同施設。「人やモノ、コトとの出会いが楽しくつながるように」と、これまでにも県の伝統的手工芸品に指定されている熊谷染や着物リメーク小物、ガラスやジュエリーなどアート作品の企画展、音楽イベントなど開催してきた。

 今回は郷土の生活と結びつき、自由に口伝(くでん)で演奏してきた伝統的な「民謡三味線」を藤本秀和彩さんと2人の奏者が演奏、花笠音頭やこきりこ節、ソーラン節など耳なじみのある曲を披露する。ギャラリーでは和紙人形を展示する。

 地域に古くから伝わる民間信仰「二十二夜様=月待ち講」は、仲間が集まり飲食を共にしながら月が出るのを待ち、経などを唱えて月を拝み、皆の幸せを願うというもの。十五夜、十六夜、二十三夜など集まる月齢に関して地域的な片寄りも見られるが、日本各地に同じような月待行事が存在する。

 当日は「二十二夜信仰と幸せへの祈り」と題して、如意輪観音(にょいりんかんのん)が鎮座する祠(ほこら)の前で、店主の青山延子さんと学芸員がトークセッションを予定する。

 青山さんは「古くから伝わる地域の事を自分たちも伝えていく必要がある。文化や歴史は難しく考えてしまいがちだが知ると楽しいし、知ればもっと深く知りたくなるはず」と笑顔を見せる。「新たな時代を迎え皆さんと一緒に幸せへの祈りについて語り合えれば」とも。

 開催時間は13時~16時。トークセッションは13時40分~。民謡三味線演奏は14時~。入場無料。

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