国内の歴代最高気温を記録した4都市(熊谷市・四万十市・多治見市・山形市)が一堂に会すイベント「アツいまちサミット」が6月1日、熊谷市のアズ熊谷「KUMAGAYA PLACE HALL」(熊谷市筑波)で行われた。
暑さ対策や涼しく過ごすための取り組みを報告・話し合う場として2014(平成25)年に始まった同サミットは、6回目を迎える。今年は「アツいまちの涼活」をテーマに参加者約80人が都市別のチームに分かれ、ワークショップを行い、アイデアを発表した。
開催地熊谷市からは「YUK」と「すぅーーー」の2チームが参加。市で取り組みたい涼活を提案した。
「YUK」は新しいうどんの食べ方を提案。全国第2位を誇る小麦の産地であることから、うどんを細長く麺にするのではなく四角い薄いシート状のうどんを冷たいスイーツとして食べ方を考えるイベントを企画し「うどんスイーツ」を広めたいという。「すぅーーー」は地元企業と協力。夏の季節に合う限定品を開発し、商品をデザインしたうちわにミントの香りを吹きかけ清涼感を演出する。四万十市チームからは米ナスを使った料理の提案、多治見市チームからカッパ伝説を体験させる取り組み、山形市チームからは蔵王温泉と地元に伝わる料理「水まんま」を取り入れた夏ツアーの提案があり、各チームが考えたアイデアを各都市で実施することを「アツいまち共同宣言」として採択した。
熊谷チームに参加した栗原啓さんは「学生や社会人など立場は異なるが町おこしに興味あるメンバーが集まった。熊谷ならではの取り組みを提案し広げていきたい」と話した。
実行委員長の中島雄平さんは熊谷市出身。中島さんは「グループごとのプログラムは、それぞれの地域で実施されお互いに報告し合う。サミットを通じて暑い都市同士が交流し、暑いまちを住みよくするための情報を今後も発信していければ」と話す。「今は4都市だけだが、希望があれば増える可能性もある」とも。